藤岡蔵六

『悲運の哲学者 評伝 藤岡蔵六』(関口安義)を買った。

たまたま古本であった。

和辻哲郎に学者生命を絶たれた秀才藤岡蔵六の生涯を克明に追っかけたもの。

芥川研究家が、芥川の友人まで辿ったもの凄い仕事と思います。

ひらたく言うと、和辻哲郎にイチャモン(この言い方の方がわかりやすいかも)をつけられて可能性を閉

ざされたってことでいいと思うが、その内容が知りたい。

けっこう、ミーハーではある。

まあ、どこの世界でもありがちなことやけど。


芥川も『恒藤恭氏』で→http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/43385_17882.html

「同室同級の藤岡蔵六も、やはり謹厳の士なりしが、これは謹厳すぎる憾なきにあらず。」

何て書いてたりする。


出版社(EDI)の紹介文は次の様なものです。

芥川龍之介・恒藤恭とともに「一高の三羽烏」と称され、芥川に新カント派の哲学を吹き込んだ藤岡蔵

六。その悲運な生涯を、新資料と聞き書き、フィールドワークなどによって辿る。

誤解された哲学者の名誉回復を見事に果たした書。



で、話はずれますけど、やはり「悲運」、「貧乏」、「病気」、「夭逝」というキャッチに自分は弱いの

では思ったりするのです。

逆に「幸運」で「裕福」で「健康」で「長寿」な哲学者や文学者や芸術家では駄目なのだろうか?

ショーセツ家=痩身で長身で長髪、直毛で髪かき上げの前髪タラリのイメージと前に書いたけど、これに

オプションで「悲運」、「貧乏」、「病気」、「夭逝」のどれかを組み合わせショーセツ家とかゲージツ

家のイメージを勝手に持っているかも知れない。

中野孝次『清貧の思想』って笑える本があったけど、欲望全開で何が悪いのだろうと思ってしまう。




負荷さんに教えてもらったサイトが楽しい。

ウラアオゾラブンコ→http://uraaozora.jpn.org/index.htm


いきなり作家の写真だ。

円朝を見てると、こんな顔のオッサン商店街歩いてるなんて思う。

よく見るとホンコンに似てる気がしてきた。

そうすると、誰に似てるかを考えながら写真を見るようになってくる。

田山花袋フランキー堺か?

正岡子規が出川に見えたり

有島武郎森雅之に見えたり・・・親子だから当たり前か。

与謝野晶子町野あかり

北条民雄が太ったみなみこうせつに見えたりする。


アホです。^^;