靴 屋

 
商店街の靴屋の前にオバサンが5、6人。

オバサンを相手に靴屋のオッサンが名調子。

この靴はなぁ、うっとこの息子がトーダイ受験したときもすべらんかってんで!この靴底見てみ!

店の奥で、息子はうつむいて棚を整理中。


桜は咲いてるけど、まだ肌寒い。


先だって四天王寺界隈を歩いていたら、焼き芋を売ってる店の看板が笑えた。

食べて美味しい!土産にうれしい!カイロの代りにもなる!国産焼き芋!

おいおい、三番目からはいらんやろ。


 ものすごくしんどくて、もう駄目なんじゃないかと思ったとき、焼き芋屋が通った。
 
 「やきいもーやきいも、ほっかほかのーやきいもー」と。

 そしたら急におかしくなって笑ってしまった。

 人がこんなに苦しんでいるのに、なにが焼き芋やと。

 でも、それでふっと救われた-中島らも

「人にはみんな、ひとりづつ、『その日の天使』がついていて、どんなに絶望的な気分になっても、様々な姿をした

天使が助けてくれる」と、らもさんが書いてた。


らもさんの焼き芋屋。


今日の私の靴屋



そんだけ。