2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

天狗

左の画像は、辻潤が描いた天狗です。 その辻潤が天狗になったときの情景は、息子のまことの証言ではこんな具合だったそうです。 * * * * * * * * 俺がある日庭に立っていると、おやじが二階の手すりの所から、まこと、見ていろいま飛ぶからな、って …

カレー粉

『カレーライスの誕生』小菅桂子(講談社メチエ選書)を読んで眼に入ったところです。 それなりに面白かったので。 カレー粉は、大阪は道修町(どしょうまち)の薬種問屋で大和屋が日本初だそうです。 明治36年(1903)のこと。 大和屋は、今のハチ食品㈱…

グリコな爺さん

家の爺さんは90歳になります。 元気な起きたきり老人ですが、頭が起きたきりになることは少なくなってます。 むかしからの阪神ファンです。 昨日は完全覚醒状態でした。 阪神が得点すると出鱈目に喜んでおります。 ほんでも、テレビで得点シーンのリプレイ…

説明と同意

今日は家人の病気についての説明に同席した。 インフォームド・コンセント (informed consent)。 「説明と同意」とされてます。あと厚生労働省は「納得診療」なんて言葉も付け加えてます。 しかし、選択肢の少ない側から見れば、「説明と同意」も「脅しと強…

ライスカレー/伊藤ルイの場合

その日、まことは田舎の女学生たちに従いて、皇居や明治神宮を廻った。 夜は、宿泊先の神田のYWCAに迎えにきて、留意子を銀座へと誘った。 三越でパイプオルガンの演奏を聴き、食堂に入った。「何が食べたい?」と聞かれて、 とっさに思いつかぬまま留意…

チキンラーメン

どのように煮えたぎったお湯を注いでも すこしばかり時間に余裕を持たせても コマーシャルのように 卵は固まらないのだ JAROに言ってみるべきであろうか? そういう問題ではないのか? チキンラーメンを食すたびに考えてしまうのだ。

カレーライスかライスカレーか・・・途中経過

コバチョペディア「カレーライス」→http://blogs.yahoo.co.jp/rrrdx928/40942395.html。 kobachouさんの所の記事です。 この記事で漱石、芥川、太宰、織田作、安吾とみんな「ライスカレー」であって「カレーライス」ではな い。そうか!文学者はライスカレー…

読んだ本の短い感想 四連発

●『秋に墓標を』大沢在昌 結局、大沢の本って、中年のおっさん、ゼンキョートー世代の情けないオヤジのためのハーレクイン・ロ マンスという気がする。その意味ではよう出来てるかも。 ●『博奕好き』高橋順子 詩人で車谷長吉の嫁はん。五十歳近くなってから…

封印していた声援を再び

この声援は五年間封印してきた。 というか必要もなかったのだ。 阪神タイガース。 頼む 勝たんでええから 負けんといてくれぇ~ /(´o`)\オーノー!! 失礼しました・・・m(__)m

かんじんの豆腐が旨そうではないのだ

病院の付き添いが続くのは構わないけど、全館禁煙は堪忍してくれぇ~。 こんなん読んだ。 『あかね空』山本一力。 第126回直木賞受賞作らしい。4、5年前か? 京の豆腐職人が江戸に出てきて、その京風豆腐で豆腐屋稼業を成り立てていくようなそんな話。 べ…

こまだいとまこまい

こうこう野球も終わりましたなあ。 ハンカチはどうでもええんですけど、耳に残ってますねん。 こまだいとまこまい 今日も暑そうやなぁ、こまだいとまこまい こんな具合です。 むかし流行ったトリニダード・トバゴ状態です。 お~い、それとってくれトリニダ…

ロシア文学と 大泉黒石

大泉黒石は明治26年(1893)生まれで、大正8年(1919)年に『俺の自叙伝』で文壇デビューする。 詳しくはわからんけど、ロシア語に堪能な作家としては二葉亭四迷以来ではないかと思う。 その黒石はゴーリキーの『どん底』を大正10年(1921)に東亜堂より…

辻潤の年譜

辻潤の年譜です。 これは「虚無思想研究会」の『ダダイスト辻潤 書画集』を元にしております。 まだブログを続けるつもりでおりますので、年譜を自分なりに作れればと思っております。 「辻潤が何かというのは、子息のまことさんもいっておられるように、彼…

あの気持ちよくなる点に酒の不道徳性が証明されている

そういえば、むかしシュランダーって水泳選手いましたなあ。 おぼえてます? ランボー? おお、スタローンの映画やな。 ん?違う。 なにアルチューで乱暴、なんちゅう奴や。 ええ、そうじゃなくてアルチュール・ランボー?知らんなぁ。 南らんぼうの親せきか…

シシャモとアヒルとビールとビョーキと

シシャモもを尻尾から食うとメザシの味がする。 ずいぶん前の話だけども、この事を飲み屋で話したら今のシシャモはモドキだと教えられた。 あれは、カペリンという魚だそうだ。 本当のシシャモ(漢字で柳葉魚)→http://www.do-shokoren.or.jp/mukawa/mukawa2…

募集してますよ!

募集業務: フェロー(業務委託契約を結びます。本学職員ではありません。) 募集人員: 1名 担当業務: 人文学院特任教授の吉本隆明氏の自宅に出向き,「芸術言語論」の連続レクチャーをビデオに 収め,編集する.2007年4月以降,このビデオを素材に,「吉本隆明を…

霊異記/吉原幸子

吉原幸子の「霊異記」の一節。 正確に思い出す事が出来ないで苛々していた。 歩いて五分の区立図書館にもないので、吉原マニアに電話で聞いた。 また忘れたらアカンので書いておきます。 こんなんです。 過去と同じくらゐに 未来が見えてたまるものか 三尺の…

たっしゃで元気でニコニコと・・・

1980年代のはじめの方と記憶しているが、辻潤の<書画展>が大阪は梅田の画廊であった。 行ってない。たぶん飲んでた。 だいたいが、絵や書といったものを観ても「おっ」とか「ぎゃ」とか「げふ」とそんな状態。 観た感想をうまく言葉に変換できない。 関係…

酒癖・・・宮嶋資夫

宮嶋資夫は1886(明治19)東京生まれ。 よくあるパターンだが、幼年期は裕福だったがその後傾く。これが原因で暗~くなった家と絶えない夫婦 喧嘩の中で、宮嶋の心は作られてきたように思う。 家が傾いたのと、成績があまりよくなかったこともあって、小学校…

Mの出家・・・宮嶋資夫

辻潤に『Mの出家とIの死』があります。 ・・・ この間静岡方面へ旅をした帰途沼津にI氏を訪ねて、宮島君の天龍寺入りを聞いた・・・辻潤がきたら、 これを見せてくれといって、もちろん随筆で二、三枚書き残したものをI氏が見せてくれた・・・一枚に は…

門づけ

菅笠のような笠を被って、よれよれの着物に尺八姿。 画像の人物が辻潤です。 辻潤の尺八は、永井荷風も弟子であった、荒木古童という人に弟子入りして覚えたものです。 そのままプロになるつもりだったのですが、家の没落で断念してます。腕前はかなりのよう…

赤西蠣太

映画『赤西蠣太』が大好きです。 原作は志賀直哉で、片岡千恵蔵が珍しく三枚目を演じてます。 監督の伊丹万作は伊丹十三のお父さんです。 伊丹万作監督は、戦後こんな事を書いたりしてます。 ↓ さて、多くの人が、今度の戦争でだまされていたという。みなが…

自滅型天才

最初から、ジャズが好きで聴いてたわけでもない。 その当時のジャズ喫茶。珈琲一杯の値段は普通に喫茶店より高かったが、何時間でも居続けることが出来 たから、寄る辺ない者には都合が良かったのだ。 門前の小僧よろしく耳に入ってくる音に、それなりに関心…

道を訊いてるはずが

なんで自分はこの世に存在してるのか? まあ、だれでも一回は考えたりもする。 で、台所で晩メシ作ってるオカンに訊いてもしょうがないから、本でも読む。 話がややこしそうやから、ややこしそうな本がええやろうとそうした本を選ぶ。 その本の内容が人間を…

ん?辻潤関連の新刊が出てるがな!\(・ ・)/

ビックリするなあ。 書名は『風狂のひと辻潤―尺八と宇宙の音とダダの海』。 著者と版元は高野澄、人文書館です。 値段は近所のオバチャンに訊いたら、「さんじぇんはっぴゃく万円や」ゆうてました。 詳しくは→http://www.zinbun-shokan.co.jp/books/ISBN4-90…

吉行淳之介と辻潤

iyhsさんの記事で、今日が吉行淳之介の命日と知りました。 そんなことで、再上映します。(2008.7.26) 吉行淳之介の小説『湖への旅』。 亡き父の知り合いだという老詩人Tが、家に現れていつまでも帰らない。 母は「詩人といったって、あんなに自尊心を無く…

藤原定家

新古今集断想 ― 藤原定家/安西均 「それが俺と何の関りがあろう? 紅の戦旗が」 貴族の青年は橘を噛み蒼白なる歌帖(かいえ)を展げた 烏帽子の形をした剥製の魂が耳もとで囁いた 燈油は最後の滴りまで煮えていた 直衣の肩は小さな崖のごとく霜を滑らせた …

蛸の嘆きとバールの悲しみ

昨夜、酔っ払いのおっさんが喚いてた。酔っ払いの喚き声も久しぶりに聞く。 「アホ~、ボケ~、カス~」と大阪標準の台詞連発。 頑張ってるなあと思っていたら、急に「この、タコがぁ~」と叫んだ。 それから気になって寝れなくなった。 なんで「タコ」なん…

最も売れた作品 『老子』 ― 即席の黒石⑤

怨みなさんなよ、悲しみなさんなよ、世の中には何も無いのだ。 そこには、酔っ払いと墓場の廃墟があるきりなんだ。 悲しみという奴がぽかりと落ちかかってきたところで、それが何になるものか? この移り変わりの多い世の中に、何ひとつ同じ姿のものはないの…

京都の古本祭り

京都古書研究会の三大古本まつりは年に三回。 5月の勧業館、11月の百万遍知恩寺それからの8月の下鴨神社。 で、8月は下鴨納涼古本祭りです。→http://www1.kcn.ne.jp/~kosho/koshoken/event.html ある店のキャッチ。 <さぁ、夏だぁ!ビールだぁ!下鴨だぁ…