2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

辻潤~パリで読んだのは『大菩薩峠』

例えば、山手樹一郎を読むきっかけ。 吉本隆明が「山手樹一郎」を読むと書いているのを見てという、単純明快な動機です。 まあ、普通に軽薄です。 『大菩薩峠』を読もうと思ったのは、辻潤が松尾邦之助の尽力でパリに派遣記者として行った際、船中、 滞在中…

空々くろろん

菅野青顔という人がいる。 1970年発行のオリオン出版社『辻潤著作集全六巻』の中で、年譜作成に携われた人。 辻贔屓の一人で、元気仙沼図書館長として戦火から蔵書を守り抜いた人でもあるらしい。 『空々くろろん~辻潤駄々羅先生覚書』と云う豆本を出された…

岩野泡鳴~辻潤~シュティルナー

辻潤は書く。 「僕は昔から岩野泡鳴が好きで、彼の影響をかなり受けたが、実際彼は日本近代の最大の思想家であり、 文学者であると、帰来改めて彼の事を考えている。泡鳴氏と云うとなにか人物にコッケイ味が伴うが、全 く彼のような真摯な態度で文学の為に努…

おうら山吹の至りにそろ

むかしのメモがある。 中村還一の『スチルナーと日本の思想風土』からのもの。 中村還一という人、アナキストとして運動をしていたと記憶する。詳細については、何も残っていない。 以下にメモを写す。 黒瀬春吉。辻や大杉とも交流があった。大正7年に浅草…

映画 『けんかえれじい』 のこと

昨日、吉田喜重の映画『エロス+虐殺』での辻潤役(高橋悦史)は、イメージと違うと書いた。 NHK朝ドラでの森本レオはもっと違うと書いた。 その時に、関連して思い出したのが、鈴木清順の『けんかえれじい』。 ここで、北一輝の役で出ていた俳優は、もの…

辻潤のイメージ

吉田喜重監督の『エロス+虐殺』に辻潤が登場する。 題材が、葉山の「日陰茶屋事件」だから当然だけども。事件は、大杉の妻の堀保子、同志の伊藤野枝、神 近市子との四角関係から、とうとう大杉が神近市子に刺されるというもの。 この事件の起こる前、伊藤野…

辻潤の翻訳本・・・何となく辻潤という人が

ダダは怪獣だったんだ。 ダダイスト辻潤という呼ばれ方をよくされている。ダダで検索したら、真っ先に怪獣が出てきた。 辻潤の主な翻訳本。 『天才論』ロンブローゾ。 『阿片溺愛者の告白』デ・クインシイ。 『響影(狂楽人日記)』スタンレイ・マッコウア。…

良い悪いでなく、合う合わないの世界もあったりする…当たり前か

【辻潤の息子、辻まことによる父親像(オリオン出版「辻潤著作集」より)】 知り合いの社長が、ブランド品の鞄をくれた。 「ええ物やで」とさかんに強調してたけど、私が持つと安物の金融屋にしか見えない。 たしかに、値の張る良い鞄ではあるけど。 そうい…

(-。-)y-゜゜゜煙草・・・(^。^)y-.。o○

↑これが今吸うてるやつ。BOXです。こんど300円になる可愛げのないやつ。 へえ、ぎょうさん吸うてますで煙草。 今度、値上げしますな。こうなったら、煙草の値上げとこっちが根を上げるんとの勝負やね。 勝ち負けは見えとるけど。 別に、禁煙家と喧嘩し…

松本清張-『半生の記』のこと

写真は『0の焦点』の舞台となった能登金剛・ヤセの断崖。 先だって、ある人のブログに「断崖絶壁が似合うのは、ニーチェか船越栄一郎か?」なんてコメント入 れた事がある。 TVの2時間サスペンス。一応、サスペンスなんだから殺人がないと駄目でしょう的…

実は読んでいないのだ、大泉黒石を

ある時期から、辻潤を外から埋めてみようと思ったことがある。 要するに辻潤に関する著作を片っ端から読んでみようキャンペーン。 谷崎純一郎『鮫人』、林芙美子『放浪記』、武林無想庵『むそうあん物語』・・・。 そんな中に、大泉黒石の『俺の自叙伝』があ…

『自我教』という本のこと

ほとんどメモ書き状態です。読んでいただける人が退屈かと思い画像を一枚。 これは、マックス・シュティルナーの似顔絵です。この人の肖像はこれしかない。 書いたのは、F・エンゲルス。エンゲルスがマルクスと共同で『ドイツ・イデオロギー』を書いた頃、 …

こんなとこからはじめてみた

そんなわけで四年目に突入。 どちらさんもおおきにです。 そんだけ。(2009.5.22) * * * * * * * * * * * * アホの一念というけど、三年目に突入です。 語呂から行くと、アホの三杯酒やらんといけませんので・・・そうします。 ブログを続けている間は、こ…