2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

饅頭のお茶漬け

饅頭のお茶漬け ご飯の上にアンコの入ったまんじゅうを割って乗せて、茶漬けにして食べる。お茶は煎茶で。 少し前に読んだ「文人悪食」嵐山光三朗(マガジンハウス)の中、森鴎外の項の冒頭に出てくる。 鴎外の好物だったそうで。 うまいんやろか?考えてみた。 …

江夏の27球

阪神ファンです。 まあ普通のファンです、勝った負けたで一喜一憂はしません。 二喜二憂する程度です。 選手でいちばん好きだったのが江夏です。 あのマイティ井上も怖れた高校時代があったそうです。 ん?マイティ井上って知ってる人少ないのか?プロレスラ…

マックス辻シュティルナー潤

神や人類が何物にも患わされずに、ひたすら自分のために生きているとすれば、僕らも僕らのこと以外に は、何物にも患わされずに生きたらどうであろう。 もし神様や人類がすべての内容を持っているとすれば、それはそれで承認しよう。要するに僕は何も持っ て…

飯炊き職人

家族はみんな無年金です。 戦争中は天皇は神様やから足がないもんや思ってた。 それがみんなうそやった。 何の疑いもなく信じた自分が哀れや。それだけに自分のしたいようにしようと思うたわけさ。 国の世話なんかなりません。死ぬまで働くつもりです。 銀シ…

お金儲けの神様

今日、大阪のテレビで村上世彰の生い立ちを流してた。 お父さんが華僑であるとしていた。 思い出したのが、お金儲けの神様。 邱永漢。 金儲けの神様といわれる直木賞作家。 邱永漢は、ある意味では日本では数少ない亡命作家であり、外国人初の直木賞作家。 …

メイド カフェ

家の起きたきり老人はときどき松尾芭蕉になる。 徘徊する。 去年、駅前の商店街にセルフの珈琲チェーンの店が出来た。 一杯180円。 年寄りばかりだ。 私はこの店を冥土カフェと名付けたのだ。 そんだけ。

錆びたナイフ

♪砂山の砂を 指で掘ってたら まっ赤に錆びた ジャックナイフが 出て来たよ♪ ♪どこのどいつが♪・・・とドイツのワールド・カップ。 ニッポン アチャチャでおました。化石のようなギャグですいません。 映画『錆びたナイフ』は1958年の封切です。 この映画…

666円

河出書房新社の文庫。 「オーメン」。 本体価格が666円。 シャレで値段つけるな。 そんだけです。

引用だらけで『唯一者』

「唯一者」という言葉は、辻潤やシュティルナーを読む限りセットになってます。 しかし、この「唯一者」ってのがけっこう曲者でして、普通にイメージされるような利己主義、エゴイス トとは違います。 以下に引用しているのは、私が「うぁ!」と叫んで書き写…

アカシアの黒い花びら上を向いて

♪黒い花びら 静かに散った♪・・・『黒い花びら』。 水原弘です。 1959年の発売で第1回レコード大賞。 坂本九の『上を向いて歩こう』。 『黒い花びら』の2年後、1961年の発売です。ビルボード第1位の大金星です。 育ったところが工場街だったので…

『辻潤』の辻褄

これは私だけの事かも知れませんが、辻潤の辻褄が合わなくなることがあるという話です。 私は重度の「こうであるべき」病、「そうすべき」病です。根深いです。なかなか治りません。 今日まで、私の何がどうだったかは、そこそこの年になったので「いろいろ…

利腕

どこへ行こうと自分自身から離れるわけにはいかない。 自身から逃れる術はない。 どこへ行こうと結局は帰って行かねばならない。 ―ディック・フランシス『利腕』 ある手続きの関係で昔のメモ見てたら出てきた。2000年のメモです。 ぼぉ~として、なに読…

田所康雄さんの事

伊藤静雄の詩。 行つて お前のその憂愁の深さのほどに 明るくかし處を彩れ と ほんまにオモロイ人やったなあ、そんな喜劇人を思い出すと必ずこの一節が浮かびます。 『男はつらいよ』は渥美清。国民栄誉賞です。 『男はつらいよ』は、結果的に盆と正月の年中…

テレビで観た映画

思い出した。 いつもよせてもらっているブログにフェリーニの「道」があった。 大人になってから観て感動はしたんだけど、それよりずっと前に観た記憶がある。 こないだから気になっていたけど、思い出した。 大阪の8ch、関西テレビ。 小学校5、6年の時…

『マルクスに凭れて六十年』

『マルクスに凭れて六十年』岡崎次郎。1984年、青土社。 この本を読んだのは、書評とかそういう所からではありませんでした。 もし、岡崎次郎といいう著者が、あの岡崎次郎なら青土社からの出版はずいぶん奇妙に思えたのです。 岡崎次郎の名前は、私と同じか…

関の弥太っぺ

関の弥太郎がお小夜に話しかけます。それは探している妹への言葉でもあるのですが。 お小夜ちゃん この娑婆にぁ、悲しいこと、辛えことがたくさんある だがな、忘れるこった。 忘れて日が暮れりゃ、あしたになる・・・・。 あぁ、あしたも天気だ。 京都の映画館…

うどんそば

ほんの少し前、まだオヤジが普通の起きたきり老人だった頃の話です。 母親と病院から帰った私にオヤジがいいました。 「お~い、うどんそば作ったから食うてくれ」 うどんそば? 「うどんか?そばか?どっちや?」 布団の中から母親が大きな声で、「それ焼き…

ダメの人~辻潤と無想庵

山本夏彦は『無想庵物語』。 無想庵武林盛一は私の父露葉山本三郎の友で、武林は明治十三年生まれ父は十二年生まれの 同時代人である。武林はながくフランスにいて昭和五年に帰って久々で父を訪ねたら、父は すでに昭和三年に死んでいて、そこに中学三年にな…

辻野枝と名付けようとした

辻まことも相当な人だ。 しかし、辻潤と伊藤野枝の間に生まれた、辻まこと。そう呼ばれることも多い。 まあ、オヤジの辻潤も伊藤野枝の元旦那よわばりが多いから一緒か。 辻まことは、武林無想庵と女流作家の中平文子の娘、イヴォンヌと結婚し娘が誕生する。…

『檸檬』を絞る

昨日の夜、梶井基次郎の『檸檬』を読んだ。 短い。 『檸檬』。「瀬山の話」、「秘やかな楽しみ」、「檸檬断片」と原型となる作品がいくつかあるそうだ。 そのものずばり、【檸檬】というHPがあった。 上の先行する作品については、このHPで知った。 梶井…

ルイジアナ・ママ

聴いた音楽の話を書いてみたくなった。 JAZZが好きなんやけど、音楽や絵を言葉に置き換えるなんてようせんので鑑賞は書かれへん。 小説や詩の感想もどっこいどっこいやけれども。 まあ、無理せんと記憶に残ってるもんを書いてみようと思います。それしか書け…

明朗会計な店で不明朗な酔い方をする私について

「立ち呑み」について書こう思うたけど、まだノンノンズイズイ状態ではないので<再上映>します。 私がチェーン店で飲むのが好きではないのは、チェーンの店はどこ入っても<金太郎飴>で、ついには客 までも<金太郎飴>状態になるからであります。 * * * …

『闘争のエチカ』から

いきなり引用です、しかも長いです・・・すいません。 「『闘争のエチカ』対談~蓮實重彦:柄谷行人」より。 * * * * * 僕はこう考えてます。個体的であることは共同体の中にあることですが、単独的であることは共 同体の外にあることです。とすれば、…

たてたてヨコヨコ

ええ、顔と心がキレイキレイな私です。 字が汚い。 そんな理由でずいぶん昔からワープロ、ワープロソフトを使ってます。 最初は、富士通のFM-7で三和なんたらのソフト。なんとまあ5インチ両面倍密のフロッピーでした。 分子生物学を分子静物学の誤変換のま…

今どきの小説家のイメージ?

いまどきの小説家ってどんなんか? 以前、日テレの「ズームイン」で作家の書斎拝見的なシリーズを不定期でやってた。 誰かは忘れたが、PCを三方向に配置して、陽射しとともに移動するってのがいた。 立松和平は、高田馬場そのままの雰囲気のアパートにあっ…

柔らかい個人主義

1984年に山崎正和氏の『柔らかい個人主義の誕生―消費社会の美学』が出版されております。 同じ年、電通の藤岡和賀夫氏は『さよなら、大衆。-感性時代をどう読むか』を出されてます。 経済の展開に人間観を対応させた、そんな2冊だったように思います。 浅…

スキゾ人間~辻潤

だから?といわれると大変困るのですが、言葉の上ではよく似ております。 <浅田彰> コイツ(≪逃げる人≫)は何かあったら逃げる。ふみとどまったりせず、とにかく逃げる。 そのためには、身軽じゃないといけない。家というセンターを持たず、たえずボーダー…

ゴリラ 檸檬

梶井基次郎の顔写真をこの頃よく見る。 ショーセツ家=痩身で長身で長髪、直毛で髪かき上げの前髪タラリのイメージ。 あまり変わってないのか『ALLWAYS 三丁目の夕日』で小説家に扮する吉岡秀隆もそんなやつ。 まあ、役名が茶川竜之介だからしょうがないかも…

布団

見届け人と称して、家人の世話をしている。 天気の良かった今日は布団干し。 バンバン。 「引越し 引越し さっさと引越し」 バンバン。 無意識にアノおばさんになってたりする。 みんなもそうかなあ?

コキュの嘆き

辻潤とM・シュティルナーには共通点がけっこうある。 辻は父が狂人となり、シュティルナーは母がそうなっている。 ともに、没落で苦学し、女学校の教師となっている。 そして、女生徒に人気があったそうだ。 この頃が二人にとって実生活的には安定していた…