辻野枝と名付けようとした
辻まことも相当な人だ。
まことは、娘に「野枝」と名付けようとするが反対され「野生(のぶ)」と改められる。
まこととイヴォヌは後に離婚。野生も幼くして亡くなっている。
話はそれるが、まことの交友を見ると無想庵の娘のイヴォンヌ、竹久夢二の息子の不二彦、詩人の山本
露葉の息子の山本夏彦といろんなものが交差している。
ぐうぜん読んだ、西木正明『夢幻の山旅』。
それが「辻まこと」をモデルとしている事を知らなかった。
その本では、まことは自殺とされている。
そして、母である野枝への強い思いを生涯持っていたとある。
まことも表現者である。
母、伊藤野枝への思いは作品との関係の中で考えていかなければいけないのだろうけど。