2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

8マン

先だって、串間努の『少年少女通販広告博覧会』(河出書房新社)の中にあった、「エヂソンバンド」の 話を書いたりした。→http://blogs.yahoo.co.jp/tei_zin/31115459.html こんな具合なやつで、昔の雑誌広告の中で、いちばん怪しくて、私のドキが胸々した広…

『悪名』

「おい、兄貴。こちはな、今まで親の肩も揉んだことのない親不孝者じゃい。何所の馬の骨かわ からんような古参兵たらいう奴の言いなりになっていられるかれ」 「そんな量見では営倉行きや。われの強情押し通せるか」 「押し通したるわい」 今東光の『悪名』…

死ぬときはね。死ぬときはうなきを食って死にてえ

辻潤です。 1934年(昭和18年)頃の姿だそうです。 この頃の辻潤。 昨年の十月から柳生の里の芳徳寺に在って、『唯一者とその所有』以来に翻訳意欲をそそられたという A・キャノブィッチ『美への意志』を完訳し、昭森社で出版されることになったが未刊…

柿ピーピー

<「食べだしたら、止まらない」食べ物ランキング>ってのがあった。 ORICON STYLEでは『食べ出したら、止まらない食べ物』についてインターネットアンケート調査を実施し たとあった。→http://www.oricon.co.jp/news/gourmet/43935/ ①ポテトチップス ②えび…

井上竜夫のように・・・

昨日は小雨。 春雨というわけにもいかんようなケッタイな具合の雨が降ってた。 玄関口に置いたのとは違う傘を、一本手に持って、見たことのある痩せた年寄りが病室に入って来た。 「あ~、雨が降ってるから、家帰るのに傘がいるから持ってきた」 などと、笠…

禁 煙

オカンが「私、ここ嫌やぁ~」と言う。 何でや?と訊くと「ここ病人ばっかりや」とほざく。 「おいおい、ここ病院やで」と軽くいなして、オトンとの無制限金網デスマッチに向かう。 試合前に、一服。( ・ω・)y-゚゚゚ ゴングが鳴る前から、オトンの反則攻撃。 …

譲 二

カンニンしてくれぇ~!と体が泣いてましたので、気分替えに行って来ました「散髪」。 散る髪と書いて「散髪」と読むは、かなり悲しい。 髪は横の方だけのこって、頭の方は激しい状態です。逆モヒカンです。 しかも、私は形状記憶毛髪(くせ毛ネ!)ですから…

お天気

ややこしい天気が続いてますなぁ。 毎朝、天気予報のチェックから始まったりします。 スッキリした天気の時は、爺さんも、このヤヤコシイ世の中を生きるノー味噌になってます。 ヤヤコシイ天気の時は、ヤヤコシイ世の中はどうでもエエわい!とスッキリしたノ…

エヂソンバンド

串間努という人の『少年少女通販広告博覧会』(河出書房新社)を眺めてた。 昔の少年・少女雑誌に掲載されていた、通販広告について書かれたもの。 「伸長器」(背が伸びるらしい)、「ハーモニカ」、「通信教育の空手」(吉本のギャグでよく使われ たりする…

酒と辻潤

辻潤に『Mの出家とIの死』があります。 「宮嶋君も、思い切って坊主になった。生田君も、思い切って自決した。悲愴だ、ヒロイックだ。二人と も、僕なんか、とうては及びもつかない熱情をもっている。」。そんな事を書いてます。 そして、自分は「酒が好き…

親不孝「声」

小林信彦の『日本の喜劇人』を読んだので、流れでついでに『喜劇人に花束を』も読んだ。 どちらも二度目、再読ってやつだ。 『喜劇人に花束を』では、植木等、藤山寛美、伊藤四郎の三人の喜劇人について書いている。 ところで、小林信彦が喜劇人について書い…

忘れていくということ

たしかに、オトンはオカンの名前を忘れていることが多い。 いや、ほぼ忘れている。 だからといって、長年連れ添った嫁ハンの、名前を忘れる事ぐらいは、そんなに大したことでもない。 名前を持って生まれてくる奴なんて見たこともないのだ。 そのうち、顔も…

スエさん

毎夜、爺さんの独り語りを聞いております。 西九条のうどん屋の小倅のノーミソから絞り出された話が、口承文学になるわけもないけど、ほぼ諳んじ る事が出来るようにもなりつつあります。 忘れようとして思い出せない話を次々と語っております。 意味も脈絡…

秋田實の『転向』

秋田は、中学時代から、早熟な「文学青年」藤沢らのなかではアイデンティティー(自分らしいもの)を 見つけることはできなかったし、大学時代の左翼活動でもそれを見つけぬままですごしてしまったのでは ないか。 「辻馬車」の小説では「純文学」を目ざして…

水木通り

加太こうじの『紙芝居昭和史』が岩波現代文庫で出てたので借りてきて読んでた。 『紙芝居昭和史』を再読するつもりはなかった。 解説が水木しげるだったので、そっちの方を読んでみたいと思ったのだ。水木しげるの文章も好きだ。 関係ないけど、富岡多恵子の…

春野仲明

「漫才師、横山エンタツは医者の息子で、当時の漫才師のなかでは例外的に、中学校(旧制)に学んでい る。これは漫才師としてはきわめて珍しいことだったわけである。」 富岡多恵子の『漫才作者 秋田實』にそう書いてあった。 この所、横山エンタツと秋田實…

「消えて行く人たち」

iyhs0114さんが(ブログ「遠い蒼空」)、深沢七郎の「思い出多き女おッ母さん」を紹介してはった。 それで思い出したのだけど、これが収録されている、深沢七郎の『流浪の手記』はいい本だ。 たしか、詩人の白石かず子も好きな一冊にあげていた覚えがある。 …

藤山寛美のこと

藤山寛美が亡くなった時、立川談志が「大阪の人間にとって、通天閣が無くなったようなもの」というよ うな発言をしたらしい。 たしかに、寛美やヨシモトは生活の中で、当然のようにそこにあるものだった。 ただ、若い頃は寛美は可笑しかったけど、人情喜劇み…

森 繁 病

しばらく前から、小林信彦が「森繁久弥」について書いたものが気になってしようがなかったので、読み 返して見た。 以下は、小林信彦『日本の喜劇人』(1994年、新潮社文庫)のからの要約です。 * * * * * * * * * * * * <森繁病>と私が読んでいるこの病状…

辻潤と『春と修羅』

宮澤賢治の『春と修羅』が出版されたのが1924年(大正13)の4月。 いち早く讀賣新聞紙上に取り上げたのが辻潤で、同年7月のこと。 ところで、数多くない辻潤本を読んでも辻潤と宮澤賢治について書いたものを読んだ記憶がないのです。 辻潤が真っ先に『春と修…

笠原和夫

深作欣二の「仁義なき戦い」や山下耕作「総長賭博」の脚本を書いたのが笠原和夫。 その遺作集に『映画はやくざなり』(新潮社)がある。 笠原和夫は2002年12月12日、肺炎で亡くなっている。76歳だった。 「仁義なき戦い」で一貫して描かれていたもの。 それ…

度量換算表

鯨尺? 何それ?鯨の大きさ計る物差し? なんて会話がずいぶん前やけどあった。 そや、鯨を測る物差しや。 目盛一つが、マッコウ鯨の大人の大きさになってるんや。 だいたい目盛三つ、三マッコウがシロナガス鯨になる。 へ~ぇ、ほんなら三マッコウが一シロ…

四月

「四月馬鹿より俺が馬鹿」 kobatyouさんのブログ『負荷』。去年の四月頃の一言メッセージにそう書いてあった。 そうやなぁと思うてたら、いち年が過ぎた。 そういえば、去年は知り合いが京都まで引っ張り出してくれて花見をした。 その日は黄砂で、京都がば…

ちゃん

あのなぁ、姉ちゃんも兄きもなぁ。 呼んだら返事せんか!いうけどなぁ。 「○△ちゃ~~~~~ん」って、人が一杯おる病院の中で呼ばれてやなぁ。 「は~~~~い」って返事できるか? ワシも、おっさんやぞ。恥ずかしいやないか。 家の中ならええけどな。(^^)…