度量換算表

   
鯨尺

何それ?鯨の大きさ計る物差し?

なんて会話がずいぶん前やけどあった。

そや、鯨を測る物差しや。

目盛一つが、マッコウ鯨の大人の大きさになってるんや。

だいたい目盛三つ、三マッコウがシロナガス鯨になる。

へ~ぇ、ほんなら三マッコウが一シロナガスですかいな。

そんなら、一ゴンドウクジラは?

・・・やめとこ。

鯨尺

 現代の着物の源流は室町時代の小袖とされているが、この頃までの反物の幅は今よりもひと回り
 大きく、織り手によって、また地域によって寸法もまちまちで、無駄な余り布を出さないように
 裁つのはとても難しかったという。大工の使う曲尺は、建物をつくるには都合がいいけれど、衣
 服のモジュールとしてはどうもうまく馴染まない、というわけで、ぴったり余りのでない寸法を
 探しているうちに、着物の採寸で徐々に使われるようになったのが「鯨尺(鯨のひげでつくられ
 ていたらしい)」である。曲尺の一寸は約3センチだが、鯨尺の一寸はそれよりひと回り大きい
 3.8センチで、一尺で比べると8センチほどの違いがある。・・・日本では肘から手首を一尺
 としたとか、親指の関節一つ分を一寸にしたとか、いろんな説があるが、身体のサイズを元にし
 てまれた単位であるから、昔は全国に様々な「尺」があったというわけだ。そういう意味では鯨
 尺は「肩幅、あるいは腰幅を元にした」寸法と言うことができるかもしれない。

                    『鯨尺の法則-日本の暮らしが生んだ形』長町美和子

私は永六輔ではないから、この話はこんだけ。そうそう、『鯨尺の法則』は面白いです。


記事タイトルの度量換算表の話です。

昔はいつも持ってる手帳にだったけど、今は携帯のメモ機能に打ち込んでます。

度量換算表がないと、本を読む時に困ったりするのです。

「ペリイは2パイントのビィルを飲み」と書いてあってもどんだけの量かがわからんのです。

これが「弥太郎は一気に三合の酒を空けるや否や表に飛び出した」ならすぐわかるけど。

「五尺四寸の体を燃焼し尽くすことこそ、私に与えられた最後の使命だ」と竹下登は言ったけど、それが

162.3センチとすぐわかる男ではないのです。

まぁ、そんだけの話です。


おまけで、またまたしつこく書きますけど、宮沢賢治

「雨にも負けず」の一節の「一日に玄米四合と 味噌と少しの野菜を食べ」です。

むかしは、副食で栄養を摂ることが少なかったでしょうが、四合は食い過ぎではといまだに思ってます。


   雨ニモ負ケタ 風ニモ負ケタ ショウガナイケド 生キテマショ


というのも、悪くないと思うのです。関係ないですけど・・・。


そんだけ。