饅頭のお茶漬け

饅頭のお茶漬け

ご飯の上にアンコの入ったまんじゅうを割って乗せて、茶漬けにして食べる。お茶は煎茶で。

少し前に読んだ「文人悪食」嵐山光三朗(マガジンハウス)の中、森鴎外の項の冒頭に出てくる。

鴎外の好物だったそうで。


うまいんやろか?考えてみた。

「おはぎ」や「ぼた餅」は米とアンコで出来てる。それ食って、お茶飲んだらおいしい。

理屈は合ってる。

当然、うれしがりやから食ってみた。

けっこういけた。何でも予断と偏見はあきまへんな。


嵐山光三郎は、これに続いて「文人暴食」ってのも書いてる。

作家の食への執着みたいなもの、かなり切なくなる。

山本周五郎の”暗がりの弁当”の話とかも鋭い。

正岡子規の食事日記に呆然としたりもした。


昔、国立駅から増田書店方向に歩いとったら、向こうから嵐山さんが歩いてきてた。

昔から(真実の人ってキャッチで『現代詩手帖』に出てた頃から)のファンやったから、声かけようか思

うたけど、ようかけんかった。

どっかで、嵐山はんが「無頼の目つき」って書いてたけど、そういう目していた。



ところで、宮沢賢治の「一日に玄米四合」はどう考えても大食やと思うのです。