明朗会計な店で不明朗な酔い方をする私について
「立ち呑み」について書こう思うたけど、まだノンノンズイズイ状態ではないので<再上映>します。
私がチェーン店で飲むのが好きではないのは、チェーンの店はどこ入っても<金太郎飴>で、ついには客
までも<金太郎飴>状態になるからであります。
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この頃は家人の世話で、家に貼り付いている状態ですので、なかなか外で酒を飲むことがないです。
ほんでも、時々頭を痺れさしたくなる時があります。
そういう時は、近所の酒屋に走ります。
角打ちです。酒屋のレジカウンターで乾き物で呑むやつです。
私の酒の話です。
桂ざこばさんがTVで話してました。
若い女の子が同席した席で、ざこばさんは、まずガンガン酒飲む。
そして、こう言うそうです。
「ちょっと待ってな。オッチャン、も~うすぐ喋りだすさかい」
実は、私も若い女の人が同席するとそうなります。
苦手です。
きんちょう島倉千代子します。こんな古いギャグのオヤジです。
そして、飲み過ぎます。
目が覚めたら
ポケットの中のジャラ銭とクシャクシャの千円札に笑われてます。
いつも、その日の夕方まで反省します。
ですから、いつも立ち呑み専門です。ふつ~にキタナイ位の店がええです。
でも、結果は同じなんですけど。
天六(大阪です)の立ち呑み。なくなりましたが。
「ゴー・ストップ事件」って、警察が軍に屈服したって言う、その後の戦争一直線の日本を、象徴する事
件のあった信号らしいです。その近くに店はありました。
伝説では、信号が赤の時に入ってきて、冷をグッグッグと呑んで、青になったら勘定済ませて信号渡った
というプロの酒飲みもいたそうです。
その店は、午後4時には開いてます。
ハイ、時々は一緒に開けたりもしてました。
奥行きがほとんどありませんので、通り掛かりの人をぼぉ~と見ながら飲みます。
無視、蔑視がほとんどです。時に羨ましそうな目線を感じますが、これは汗だくのネクタイした人です。
この時間にパチンコしてる若い人からも蔑視を感じますが、この時は睨み返します。
私は、仕事を終えて飲みに来ております。
間違えました。正確には仕事を早めに切り上げて飲んでます。
5時半位になると客が増えてきます。
事務の人、役所の人、営業の人、力の人、お店の人、無職の人、龍や牡丹のプリクラ貼ってる人…。
私は、立ち呑みでいろんな人と言葉のボクシングをするのが大好きです。
こうだと思っていたことも、いろんな人が、いろんな切り口で新しい面を見せてくれます。
だんだんうれしくなってくる、午後6時半です。
この最初の山が来た時は、まだ計算能力はあります。
でも、もう一杯って頼んで、その酒を一口飲んだとき…何かが弾けます。
世界は今日で終わりやねんから、行けるとこまで行けぇ~と頭の中で誰かが命令します。
その店の大将が、身体を悪くして店を閉めるとき、私に言いました。
「この店やれへん?」
「なんで?」
「4時から11時まで、立って飲んで話せるんやから、たぶん天職や」
「………」。