実は読んでいないのだ、大泉黒石を

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ある時期から、辻潤を外から埋めてみようと思ったことがある。

要するに辻潤に関する著作を片っ端から読んでみようキャンペーン。

谷崎純一郎『鮫人』、林芙美子『放浪記』、武林無想庵『むそうあん物語』・・・。



そんな中に、大泉黒石の『俺の自叙伝』がある。

なかなか本も見つからず、読む機会がないままだった時、唐突に『大泉黒石全集』全九巻が出た。

調べてみると、刊行が1988年とある。その頃なら即買い求める余裕もあったはずだが買ってない。

理由はわからない。真面目な辻マニアではないから、気が向かなかったとかそんな理由だと思える。

今は買い求める体力も無い。大阪市立中央図書館に閉架図書としてあるのはあった。

大泉黒石の『俺の自叙伝』と辻潤が興味を持った黒石の老子解釈を読んでみたいと思う。


それにしても、辻潤の周辺は手に入りにくいものが多い。

松尾邦之助の『スティルナーの思想と生涯』を古本屋で見つけた時は、祝杯を上げたくらいだから。


上の写真は俳優というか怪優だった大泉滉さん。実は大泉黒石の息子だったりする。