かんじんの豆腐が旨そうではないのだ

病院の付き添いが続くのは構わないけど、全館禁煙は堪忍してくれぇ~。


こんなん読んだ。

『あかね空』山本一力

第126回直木賞受賞作らしい。4、5年前か?

京の豆腐職人が江戸に出てきて、その京風豆腐で豆腐屋稼業を成り立てていくようなそんな話。

べつに豆腐でなくて、たたみ職人でも何でもよかった状態で話は終わる。


豆腐については相当調べたのだろうけど、単に京と江戸との豆腐の違いを持ってきてるだけ。

柔らかいと固いの違いと大豆の量の違い程度の比較だけ。

醤油の違いや食習慣については全然書いてない。

だから、味がさっぱり見えてこない。


池波正太郎の「梅安シリーズ」での豆腐は食いたくなるぞ。

そんだけ。



この詳細を調べ上げるだけ調べ上げて書いてるけど、それほどリアル感がなくて、旅芝居の書割にしか見

えない状態の作家はけっこうおります。



私にしたら・・・高村薫