と ら

 
来年が寅年やからといって、阪神タイガースが優勝するわけでもない。

というよりも、今シーズン辺りから、落ち目の三度笠モードに入ってるように思える。

生え抜きが目立たなくなって、FAと外国人の時点で、一時期の兎さんチームと一緒。

昔からの店がどんどん店閉めて、金太郎飴みたいな全国チェーンの店ばっかりの商店街みたいなもん。


前に読んだ、井上章一の『阪神タイガースの正体』で、なるほど思うたこと。

だいたい、こんなん・・・阪神タイガースは、1980年頃までは熱狂的なファンも多くはなくて、甲子園も

けっこうガラガラやったのが、ある時期からどんどんファンを増やしていった。それは80年代の「漫才ブ

ーム」と重なる。つまり、関西の笑いが東京に進出して標準語ではないのに「標準笑い」になった時期と

重なる。関西的なものが標準化したら、地の関西人は、違う関西的なものに行くしかない。それがタイガ

ースに・・・たしか、こんなんやった。

そのタイガースも標準的なもんになってもうたんで、つまらんという所もある。


私は江夏が好きでタイガースファンになったから、一応は古い。

尼崎に始めて足を踏み入れた時に「ここが江夏が高校生の頃、マイティ井上がビビッた町、尼かぁ」と思

うたくらいに。


とにかく、来年というより、真弓の野球は好きやないから、ケチックスの応援でもしよか思うてる。

・・・シーズン始まったら、気が変わるやろけど。



ほな。