書店業界は「脱税ランキング」第10位!!

書店業界は「脱税ランキング」第10位!!→http://3gatsu.seesaa.net/article/29146446.html

三月書房さんのブログにそんなのがあった。

  「月刊 紙の爆弾 2007年 01月号」に載っていたパチンコ業界についての記事を読んでいたら
   国税庁発表の平成17事務年度の法人税脱税の業種別ランキングが掲載されていて、驚いたこ
   とに「書籍、雑誌販売」が堂々の第10位になっていました。」

ということらしい。

国税局発表資料『平成17事務年度における法人税の課税事績について』
 →http://www.nta.go.jp/category/press/press/h18/5314/index.htm

ここで「書籍・雑誌販売」とされているのが、版元→取次→書店というルートだけなのか、ブック・オフ

などの「新古本」の店舗も含むのかはわからない。

どっちにしろ、へ~ぇとなった記事だった。


いま、本の値段が高いのか安いのかはわからん。

高い安いは、その本への思い入れや、その時の生活レベルに左右される。

客観的な基準ってことで、日銀に<貨幣価値換算>のページがあったので見てみたけどようわからんかっ

た。これ「貨幣価値換算」→http://www.boj.or.jp/oshiete/history/11100021.htm


長年、買いもせんのに書店をのぞいて来た私の感覚では、本は間違いなく安くなっている。

一冊が四千円といっても、刷部数がむかしとは比べ物にならないはずだ。いまは、初版千部レベルの新刊

が普通の状態のようだ。かなりぎりぎりの価格設定をしているように思える。

印刷物としての「本」の制作を考えると、制作工程の合理化と東南アジア、中国への外部委託なんかで制

作費を以前より大きく抑える事が出来ていると思う。

これ、昭和初期の円本ブームの背景に印刷・製本技術の向上があるって話の逆を行く皮肉かも知らん。

ということで、印刷物としての「本」の制作費減と刷部数の減少ということがありながらも、価格は適正

なものにしなければならない。

書店店頭に並んだとき、だいたい価格は横並びになる。適正価格はあるのだ。

本が高い。良い本を安くという話はしょっちゅう聞く。

本が高いというには、二つある。

非常識に高いと私の財布の状態からすると高いの二つだ。

作る側は何とか買える値段をひねり出そうとする。

削れるのは、コンテンツ制作費だ。

ようするに、作家・研究者の生活を追い詰めているのは、本は高いとする論調かも知らん。


むかし、出版の仕事をしている連中と飲みながら、何がいちばん儲かるかを話したことがある。

売れそうな本から始まって、最後には売れない本をどうやって出版するかに至り、結論的には紙にインク

のシミをつけないままがいちばん売れそうだという事になった。


それ紙のままやん。