ぼうねんかい

私は雪が降ると興奮します。

いまだに「わぁ~わぁ~うわぁ~」ゆうて外を走りまわります。

だから、近所の人は会っても目伏せます。

何ででそないなるか?

知りまへん。


そんな私の愉快な仲間にF元君がいます。

F元君は台風が大好きです。

台風が来ると、目がランランと輝き話に鋭さが増します。

ほんで、仕事そっちのけで台風の進路をテレビで確認してます。

本人も小さい頃に被害にあってるのですが。


F元君は私がコーコー1年生のときの先輩でした。 

次の年に同級生になってしまいました。

おい、このままなら来年ワシの後輩になってまうど?ゆうたら

ホンマやなぁ~って呑気にゆうてました。

でも、そんなアホアホ会話をしてるうちに、いつのまにか二人とも退学になってました。

F元君はいまでも、お前が先輩にならんでよかった言います。

私はアンタに会えへんかったらっよかったんやけど言い返します。


雪や台風で興奮する二人にも、何個もの年の瀬と新年がありました。

気がついたら、二人とも純情可憐な好中年でおます。

そんなF元君と忘年会です。

F元君は、毎年リアルタイムで壊れて行く私を観ることが出来ます。

ことしは、どんな壊れ方をしようかと思案中であります。

さてと・・・。