タブチくんの悲しみ
で通算474本のホームラン。この人抜きで、阪神を語ることは出来ない人です。
ホームラン王ゆうても、王がスランプやった年やんけェと突っ込まないでね。
絵的には、田淵がサヨナラ・ホームラン打った、翌日のスポーツ紙の一面が記憶にあります。
腹巻き、白シャツ、タオル鉢巻のオッチャンが、田淵と一緒にバンザイしながらホームインしてるってい
うのも。
王がサヨナラ打った時の一面。同じ光景も、こちらはYシャツ、ネクタイのサラリーマンでしたので…。
いつの事かは、思い出せませんが。
この頃、アルバイトしてた会社。
そこに、新入社員で入ってきたのが、田淵くんでした。
そこは、野球が好きな人が多く、チームを作ってました。その名も「乱神タイガース」いいました。
名前が一緒ってだけで、田淵クンは有望新人として扱われました。
ユニフォームは当然縦じま。
田淵くんの背番号は22番。名前はTABUCHI。
ユニフォームで歩くと、子供たちに「タブチや」「タブチがおる」とからかわれてました。
…このタブチ。大阪では「ブ」をつよく発音します。タブチです。
しかし、このタブチ君は、晩年の田淵とソックリの体型で、しかも極端に運動能力のない人でした。
…江夏、田淵、遠井たちで阪神部屋と呼ばれてた時がありました。
それが原因かどうかは知りません。
ある日、タブチ君は遠い所に転勤となり、いなくなってしまいました。
子供にタブチやタブチやと付きまとわれ、顔を真っ赤にして、大きな体でうつむきながら歩くタブチ君。
仕事は真面目な人でした。
そんだけ。
ところで、だんでぃ・・・オレは待ってるぜ!