う な 茶

 
辻潤金子光晴に「死ぬときは、うなぎを食って死にてえ」と言ったらしい。

そんなこともあって、鰻についての本を読んでみた。

『ウナギのふしぎ-驚き!世界の鰻食文化-』リチャード・シュヴァイド(日経新聞


ウナギ。

知らんかったけど、けっこう世界中で食されてた。

アメリカでは「川の牛肉」と言われたりしたらしい。

これ、日本で「厚揚げ」を「畑のビフテキ」と言ってたのと一緒やと思うた。

どこも、似たようなもんやなぁ。


ウナギというと「うな茶」を思い出す。


    ちょ、ちょっと待っとくれやす。う、ウナギの茶漬け……、たまらんなぁ、

    あのウナギをちょっと佃煮にしたよぉなやつお茶漬けにしてこぉ、ひつこい

    よぉなところと、あっさりしたよぉなところ、ない交ぜになって、何とも言

    えん……、たまらんなぁ、行きまひょか。


これは、上方落語の「軒付け」のくだり。

 【上方落語メモ第4集】その165」より→http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug165.htm


ずいぶん昔に、桂米朝でこの話を聞いた時「ん?ウナギで茶漬けってなんや?」と素朴に思ったので、速

攻で阪神百貨店の地下に行って買って食ってみた。

これが、なんとまぁ、美味かったのです。

 ・・・阪神百貨店の地下と具体名を出しても、全世界に通用すると思うのが大阪の人間でおます。


私は、美味いもん食いたがり人間ではないけど、こんな具合に面白がって食ったりするのは好きだったり

する。


関係ないけど、「うな茶」で連想した。

「ウナ電」って、今の人に意味は伝わるのだろうか?


そんだけ。