お 役 所

 
昨日は役所に行ってきた。

当たり前だけど、A・B・Cと3パターンがあったとして、そのどれに当てはまるかの問題になる。

AとCを弾力的に運用してなんて発想は、窓口の担当から出てくるわけもない。

それに文句はないけど。


ところで、「風車の弥七」が内藤剛志で復活するらしい。

水戸黄門』は、年寄りが好きなので観ることが多い。

いろいろ言われたりするけど、何回観ても、これが年寄りに受ける決定的な何かだ!はわからんままだ。

マンネリズムとか、勧善懲悪といった要素をあげる人も多いけど、それは、年寄りでない側が、まぁ年寄

りはこんな具合なもんを喜ぶんやろうという、予断と偏見でしかないような気もする。

アンパンマンも似たような具合かも知れん。

乳幼児に受けるモノって、意図的に作れないと聞いたことがある。

アンパンマンも、とにかく乳幼児に受けたという所から始まったらしい。

そんな具合に、年寄りと乳幼児は、こっち側の世界に完全に入っていない人たちかも知らん。


そんな『水戸黄門』。

最後の方で(8時40分頃か)、悪代官の「ものども、狼藉者じゃ、切り捨てい」の命令に従い、家臣と

黄門一行との約5分間のチャンバラがある。

一段落したところで、黄門の正体が明らかになり、逆に黄門一行から「この者を引き立てい」と命令され

て、かっての上司を縛るのも、さっきまで刀を持ってた家臣だったりする。

こんな家臣の有り様は、M・ウェーバーの「官僚制」みたいなもんかなぁと思うたりする。

とはゆうても、ウェーバーは入門書みたいなものしか読んだことがない。

たぶんこんなんだろうと思う記事があった。


少し引用させてもらいます。

ドイツの社会学ウェーバーは,支配のパターンを合法的支配,伝統的支配,カリスマ的支配の3つに類

型化し,そのうちで合法的支配の理念型を「官僚制」としている。

①官職の権限が規則により明確に規定されている。

②官職における上下関係が明確に規定されている。

③職務執行は文書に基づきなされる。

④特別の専門教育を前提とした職務活動。

⑤職務執行は規則に従って行われる。

⑥官職の経営手段の所有からの分離。

ウェーバーは,このような特徴を持つ官僚制は,正確性,迅速性,明確性,文書に対する精通,継続性,

慎重制,統一性,厳格な服従関係などの点で技術的に最も優秀な組織形態であるとしている。しかしなが

ら,このような技術的優秀性は,愛や憎しみなどの人間の感情的な要素を職務の遂行から徹底的に排除す

ることによって達成される。この点で,官僚制という形態は,極めて「非人間的」な性格を露呈せざるを

えない。この「非人間的」な性格は,かえって組織の機能を低下させるという「官僚制の逆機能」を引き

起こす原因ともなりうる。(上記HPより)

今の国家はでかい。それを運用するのは、例えたら国際空港を運用するシステム以上かも知らん。作業は

すべて「計量化」され、段ボール数百杯もの手引書となり、これに精通した何千人もの技術者が仕事に就

く。このマニュアルが法律であり、エンジニアが官僚ということになるんやと思う。

だから、ウェーバーは、官僚を「働き続ける機関の歯車」になぞらえているのだと思う。

例えば、日本法令や日本加除出版なんて出版社の出版物の量をみれば、そのことは実感できる。


辻まことの『文明戯評』にこんなのがある。

  「官僚の唄」

  組織の中で

  ワタシは一本のネジ。

  世の中のガタガタは

  ネジ山が甘いからで、

  ワタシの知ったこと

  じゃなし

             -『辻まことの世界』より。


昔、「お上は許しても、世間は許さん」という言い方があったけど、ネジ山ってそんなんかも知らん。


そんだけ。



●【辻まこと】の世界に魅せられて→http://www.ricecurry.jp/menu.htm