一 本 化

 
オカンはしぶとく生き残っている。

きょう連れて帰った。

これ以上病院に、いても、いなくても大して変りはないので、気ぃ良うしてもらうには、家がいちばんと

いうことだ。

幸い、車椅子で10分の所に病院はある。


何度も書いたけど、歩いて10分圏内に病院、図書館、スーパー、コンビニ、スポーツセンターなんかもあ

ったりする。

ついでに、銀行と郵便局もあるけど、あんまり縁はない。


これで、オトン&オカン&ビョーキ男の3人がまた家に揃った。

怪しい金融屋の「借金の一本化」とおんなじような感じがする。

果たして、私が払う金利は、一本化によってどないなるのか?

それは、まったく見えん。

まぁ、ええ。


明日なんか分かってたまるかい!


暑かったけど、帰りしなには少し風が吹いた。

オカンも気持ちがエエなぁと言ったから、良かったとしよう。

追い風、向かい風といろいろある。

私に吹く風は、いつだって「どこ吹く風」だったりする。


そんだけ。