お鹿婆さん

 
暑いでんな~

ほんまに、えげつない暑さですなぁ

そうですなぁ。なんやこの頃はけったいな具合ですなぁ

いや、ほんま、ほんま

ところで、どこ行きますの?

いや、チョッとそこまで。あんさんは?

ええ、わたいもチョッとそこまで?

ひょっとして<そこ>ってみっちゃんとこ店でっか?

うはっ!あんたもかいな!

でへへ・・・お嫌いですか?

お好きです!

ほな、この際やし、連れもって行きまひょか

そうしましょか。お互いやめられまへんなぁ・・・




とにかく、アホなオッサンの会話はどうでもええとして、「けったい」と「えげつない」だ。

けったい」も「えげつない」も<語源由来辞典>に詳しい。



大阪弁」についての本は、けっこう読んできた。

で、この「けったい」と「えげつない」が大阪弁の東西両横綱級らしいのだ。

私は、小さい頃から「けったいな奴っちゃな~」とか「くっさー、えげつなぁー」(岡八郎ね)と、普通

に言ってたから、両横綱という感覚はないけど。


それから、本としては、田辺聖子が必ず登場する。

大阪弁ちゃらんぽらん』とか『大阪弁おもしろ草子』なんて本。

読んでないので、こんど暇になったらやっつけたいと思うてるのだ。


田辺聖子は、ずいぶんと昔に『お聖どん・アドベンチャー』なんてのが出てて、ベタな書名やなぁと思っ

て、一度も手にしたことはない。

そんなことは、よくあることだけど。

こんな具合に、読むきっかけが出来た時に読むのがいちばんや。



関係なく、うちの爺さんは、病院でも腹巻きに札束(大したことないけど)を入れてる。

爺さんに「お前は、お鹿婆さんかい」と言ったら、怒りよった。

爺さんは、時々は正気だ。

特に、悪口を言われた時は。



あっ、「お鹿婆さん」って『がめつい奴』ね。



そんだけ。