杉 作
天狗を演じているのは野村萬斎。
このころの変態っていうのはヘンタイという意味ではない。才能ある者への誉め言葉と思う。
だった。
これは、ちょっとイメージ違うなぁ思う。
これは、小説読んでから映画を観た覚えがある。
残っている印象は、主演の岡田裕介がやたらと爺臭いなぁというだけだけど。
一緒に行ったのが中学校の時のアホ友達やから、たぶん中三かそれくらいに行ったのやろ思う。
あの頃。
私の周りのあちゃこちゃに天狗のおじさんがおった。
私のような若い子羊を見かけると、さっそく杉作に仕立て上げようとしていたのだ。
「現代世界の動態的把握とその批判を通じた革命の内実の獲得に向かって」天狗のおじさん達は日夜奮闘
していたのだ。
・・・いつ書いても意味不明言葉は切れがいいなぁ。
そんなわけで、私が一生懸命に杉作やってたわけやけど、なんや知らんけど天狗のおじさん達はいつのま
にか消えてしまった。
なんせ、元々覆面姿やから素に戻るのも簡単やったみたいだ。
こっちは地のままでやってたから、杉作であるのをやめるのに、ざっと20年はかかったのだ。
別にそのことの恨み辛みを書こうとしてるのでもない。
この記事のコメントで上のような話を書いたら、kobatyouさんは「まるで、庄司薫の『さよなら怪傑黒頭
巾』みたいやなぁ」と返してくれたのだ。
たまたま一昨年の終わりに、庄司薫四部作を古本屋で見つけて(しかも全冊で1000円程度)、四部作を読
んだ。
「さよなら怪傑黒頭巾」 、「ぼくの大好きな青髭」です。
で、やり直すというのでなくて、歳を取った者の特権かも知らんけど、起点を四部作においてノー味噌の
なかで、15歳くらいからの自分の違う展開を辿っていけるような気がするのだ。
kobatyouさんの記事を<転載>するには、まだ時間が必要やけど、とりあえず記事の紹介ということで書
いた。
そんだけ。