おけーはん

 
京阪のる人おけいはんです。



↑は初代のおけいはん

初代おけいはんの名前が淀屋けい子。二代目が京橋けい子で、三代目の今が森小路けい子

知らん人はなんともないやろけど、知ってる人なら「なんや、それ」と突っ込み入れたくなる人物名にな

ってます。

CMのバックに流れた歌もあって、中之島ゆき(正体は三浦理恵子)が歌う「出町柳から」。

これ、2003年5月にはタワーレコード難波店でランキング1位となったらしいです。

ちなみに歌詞はこんなん。

  ♪ 出町柳から電車は走る

    ああ2人を乗せて 愛の2階だて

    ダブルデッカー (そうでっかー)♪

これも知らん人には何のこっちゃさっぱりワカラン歌詞です。


ところで、話は【は ん】の法則のことです。


いきなり結論ですけど、この「おけいはん」のWikipediaにこんな事が書いてあります。

 関西弁としての「おけいはん」
 
 本来の関西弁においては最後の音が「イ段」「ウ段」「ン」の場合は、尊称として「はん」を付け

 ることはない(「おけいさん」「おけいちゃん」が正しい呼び方)。

 そのためかテレビ・コマーシャルでは「オケーハン」と「エ音」を延ばして発音し、「はん」を接

 続させている。

京阪=けいはん=おけいはんとシャレてるので、ここは「おけいはん」とせなしゃぁないのです。

まぁ、そんなとこです。

もうちょっと細かく言うとこんな具合です。

 ①すぐ前の音がイ・ウ段・ンの場合=さん
 
   →ハットリさん、ミクニさん、ジュウソウさん

 ②すぐ前の音がア・エ・オ段の場合=はん
 
   →ウメダはん、トヨナカはん、ソネはん

 ③すぐ前の音がシ・ス・チ・ツの場合=促音化
  
   →ナカッつあん、ツカグッつあん、カワニシノセグッつあん(そんなんおらんか…)


『大阪ことば事典』(牧村史陽)には、谷崎潤一郎の『細雪』についてこう書かれてます。

 谷崎潤一郎の『細雪』の中に、ゴリョンハン(御寮人様)、トォハン(嬢さん)という語が出て

 くるが、これも無理な発音であって、ゴリョンサン、トォサンというのが正しく、ハンといえば大

 阪弁になると思い誤ったミスである。

私は未確認ですが、これは谷崎よって「ご寮人さん(ごれうん)」、「娘ちゃん(とうちゃん)」と修正

されてるそうです。


はん=さんです。

質屋=ひちやとなるように、大阪ではサ行の音をハ行にかえるのです。

そんなことで、さんはんになるのでおます。



ほな。