てふてふ

 
安西冬衛は奈良の生まれだけど、大阪府立堺中学(今の三国ヶ丘高校)出身だ。

1965年の今日67歳で亡くなっている。


  て ふ て ふ が 一 匹 韃 靼 海 峡 を 渡 つ て 行 つ た。


これは『軍艦茉莉』所収の作品「春」。

辞書を持ってないので、goo辞書で「海峡」をひいてみる。

海峡=両側から陸地にはさまれ、二つの海をつなぐせまい海。瀬戸。水道。(goo辞書)

そんな具合に書いてあった。


あっちからむこうへ、一匹のてふてふが渡っていったんやなぁ。


ワシも自分で歩くようになってかなりになる。


あっちからむこうに歩いてるわけや。


   もともと無理やりつれだされた世界なんだ、

   生きて悩みのほか得るところ何があったか?

   今は、何のために来り住みそして去るのやら

   わかりもしないで、しぶしぶ世をさるのだ! 


オマル・ハイヤーム」にそんなことが書いてあったけど、まぁ、せいぜい元気よう飯食って、出来るだ


け「知らぬが仏」で渡って生きたい思うてる。


誰が望んで悩まなアカンねん。


私が生きるに必要ないもんは欲しゅうもないし、知りとうもないし、聞きとうもないし、見とうもない。


そんな具合やなぁ。



そんだけ。