商店街を歩く
元旦。
チェーン店だけが営業している商店街を歩いた。
人通りはあるけど、駅に向かうか、駅から目的地に向かうかのどっちかでしかない。
ついでに、酔っぱらいもおらん。
正月向けの琴のBGMがアホらしい。
ちょっとだけ冷たい雨が降った。
年末に、駅の向こうとこっちの商店街の3軒が閉店した。
売れ行き不振ならまだ理解可能な世界やけど、そんなもんではない。
<店主高齢跡継ぎなし>が閉店理由だったりする。
跡に入るのは、チェーンの食いモン屋だったりすることが多い。
それはすごく寂しいことだ。
でも、もっと寂しいのは何カ所かは跡地のまま風が吹いてたりする場所があることかも知らん。
むかし、商店街自体がセキュリティであった時代もあった。
ここの商店街も僅かながらそんな感じが残っていたから、安心して爺さんを徘徊させることも出来た。
もう、そんなんも無理なような気がする。
そやけど、なにかと黄昏れて行っても文句は言えん。
黄昏れると同時進行で生きてきたんやから。
ほんまになぁ。
はい。