懐かしい店
立ち飲みや安い飲み屋が密集しているからといって安心したらアカンという話。
その立ち飲みは、扉を開けたままなので、カウンターの中に立っている5,6人のオネイサンが眩しい。
オネイサンは刺激的な出で立ちをしてもいないけど。
周りの店も大衆的過ぎる店ばかりやしと思うて安心して入ってみる。
とりあえずビィル。
オネイサンがビィルを置いて、「私もいい!」と言うので「ええでぇ!」と答える。
そうすると、池にエサをまいた状態になって、カウンターのオネイサンが口を揃えて「私も!」。
グラスビィルくらいのもんと思うて「ええで、ええでぇ!」と答える。
肴もほとんど置いとらんし、なんや気色悪いんで、とっとと帰ろうと思うて「あいそ!」と言う。
「は~い、9600円でぇ~す!」などとほざく。
「えぇ!ビィル2杯しか飲んでへんぞ。オネイサンが飲んだ分あわせても…」と思うたが、ビィルは1杯
千円だったりした。
腹が立ったので、後日その店にもう一回行った。
ビィルを頼んで、オネイサン達に「お前ら飲んだらアカン!」と頑張って2杯飲んだ。
けど、やっぱり高かった。
5、6年前の話やけど。
新聞にのってた短歌。
朝すでに白かぐわしき雲立てり
かなしみのあるたふときこの世 (竹山広)
ほな。