1986年の2月

 
久し振りにカッパ横丁の古本屋を覗いてきた。

加藤京文堂が大変身して、絵画・挿絵ギャラリーになっておった。

代替わりして古書店はやめたらしい。

ここに置いてあった本、好きやったんやけどなぁ。


行き帰りの電車で『虚無思想研究第7号』(86.12)を読んでたら、むかし大阪でやった辻潤書画展の記事

を見つけた。

その時の書画展の場所は、梅田の東宝画廊で1986年の2月10日~22日まで開催とあった。

私は行かなかったわけやけど、今日まで、私のノーミソには東宝画廊でやったという記憶だけが残ってい

て、行かなかった理由が何やったのかはサッパリ残っていなかった。

行かなかった理由がはっきりした。

その年の2月になって、急に東京に行くことになってジタバタしておったのだ。


1985年、虎は21年ぶりに優勝した。

その勢いで、翌年の86年に東京くんだりまで乗り込んだんやけど、その後の虎の成績と一緒でサッパリや

ったなぁ。


東京時代の上司は、エエ加減がネクタイ締めてるような人で、初日から飲みに連れ回された。

よう覚えてるのは、その時に言われたこと。

「おい、お前の本当の前歴は聞いて知ってる。なんでネクタイ締める仕事する気になった?今どき、ネク

タイ締めた雇われで金持ってる奴はおらんぞ!」と言われたのだ。

仕事は全然駄目な人やったけど、プロみたいな酒飲みやった。

しゃあないなぁと思いながらも付き合ってたら、後々にその人と一緒くたに会社放り出された。

そんなことを思い出した。


そんだけ。