片づけて・・・

 
   片付けておかねばならぬそれもまたみんな忘れて呑んでしもうた(山崎方代)


昨日は、お上に出向いてヤヤコシイことを単純にしてきた。

そっからどないなるかは知らん。

とりあえず帰りに散髪は1,5分刈りで。

すっかり男前になったところで、帰ろう思うたら途中で立ち呑みのオッサンと目があったので一杯。

この店は、自宅の延長線上みたいな客が大半なんで、店に客でなく、どっかの家に客のようなところ。

流れの客は二人ぐらいだった。

コの字型のカウンターの端でビィルと冷奴をやっつけて、さっさと帰ろうと思うとったけど、テレビで金

本がエラーして村田がホームラン。

かなわんなぁ思うて『七人の侍』の志村喬みたいに、短くなった頭をナデナデしてたら、山崎方代さんの

歌を思い出して、立ち飲みの隅っこで一人受けておった。

 
   あきらめは天辺(てっぺん)の禿のみならず屋台の隅で飲んでいる(山崎方代)


そやなぁ、毛髪は諦めがついたけど、その他の事で諦めつけてもええもんもあるから、そうしようかなぁ

と考えながらビィルと冷奴を片づけて・・・さっさと帰らんと湯割りと鮪を頼んだりした。


帰ったら、虎はヨレヨレでサヨナラ勝ちしとった。


ほな。



●山崎方代さんの好きな歌をいくつか。


   こんなにも湯呑茶碗はあたたかくしどろもどろに吾はおるなり


   明日のことは明日にまかそう己れよりおそろしきものこの世にはなし


   かぎりなき雨の中なる一本の雨すら土を輝きて打つ