ビ ィ ル
いつも読ませてもうてる、京都は三月書房さんのブログ。
今日は「他店ではあまり見かけない本」入荷案内の中で、中原中也の専門雑誌のことが書いてあった。
で、その記事で山口の地ビィルに<中原中也ビールセット3360円>ゆうのがあると知った。
そないに飲みたいとは思わんです。
ビィルは、とりあえずであったり、ワイワイガヤガヤであったりします。
ほんでも、この詩を読んでから、こういうビィルもあんのか!と思うたのが「渓流」です。
こんな感じ。
渓流(たにがは)で冷やされたビールは、
青春のやうに悲しかつた。
峰を仰いで僕は、
泣き入るやうに飲んだ。
青春のやうに悲しかつた。
峰を仰いで僕は、
泣き入るやうに飲んだ。
ビショビショに濡れて、とれさうになつてゐるレッテルも、
青春のやうに悲しかつた。
しかしみんなは、「実にいい」とばかり云つた。
僕も実は、さう云つたのだが。
青春のやうに悲しかつた。
しかしみんなは、「実にいい」とばかり云つた。
僕も実は、さう云つたのだが。
ここでは「ビール」となってるけど、読んだ記憶では「ビィル」やった思います。
そんなことで、私は「ビィル」としておるのであります。
ほな。