は ん な り
助の『わが町』を読んでたら、こんなんがあった。
はんなり。
テレビで安モンのレポーターが「はんなりした味ですねぇ」なんてゆうてると、「はんなり」も「まった
り」も「ほっこり」も「もっこり」も一緒くちゃにしてるんとちゃうかと思うたりする。
・・・「もっこり」はないか。
そんなことで、牧村史陽編の『大阪ことば事典』をひいてみた。
ハンナリ(副) はなやか・はればれ・明朗・くすんでいない(気質や色彩などについていう)。 花にあり→花なり、あるいは、ほんのりの訛ではないかなど、かって、難解大阪弁研究会で種々の 説が出たが、結論には至らなかった。(大阪ことば事典)
はんなり。
京都弁や思うてたけど、大阪でも使こうてたんや。
おまけで、むかしの記事から「ややこしい」について。
これも織田作之助の作品からのもんですが、暇があったら考えてみてくなはれ。
「ややこしい」という言葉を説明することほどややこしいものはない。
複雑、怪奇、微妙、困難、曖昧、――などと、当てはめようとしてもはまらぬくらい、この言葉は
ややこしいのだ。
「あの銀行はこの頃ややこしい」、「あの二人の仲はややこしい仲や」、「あの道はややこしい」
「玉ノ井テややこしいとこやなア」、「ややこしい芝居や」みんな意味が違うのだ。そしてその意
味を他の言葉で説明する事は出来ないのだ。
―織田作之助『大阪の憂鬱』より
複雑、怪奇、微妙、困難、曖昧、――などと、当てはめようとしてもはまらぬくらい、この言葉は
ややこしいのだ。
「あの銀行はこの頃ややこしい」、「あの二人の仲はややこしい仲や」、「あの道はややこしい」
「玉ノ井テややこしいとこやなア」、「ややこしい芝居や」みんな意味が違うのだ。そしてその意
味を他の言葉で説明する事は出来ないのだ。
―織田作之助『大阪の憂鬱』より
では、①~⑤に当てはまるものを次の(A)~(E)の中から選んで下さい。
①あの銀行はこの頃ややこしい
②あの二人の仲はややこしい仲や
③あの道はややこしい
④玉ノ井テややこしいとこやな
⑤ややこしい芝居や
(A)複雑 (B)怪奇 (C)微妙 (D)困難 (E)曖昧
ほな。