二戸一

 
「二戸一」とか「モルタル」とか「文住」。

若い頃、しょちゅう耳に入ってきた言葉。

「二戸一」は一戸建てで二戸。


大阪天満宮は繁昌亭の近くで、先だっての金曜日にF元君と呑んだ。

あんまし好みでもなかったけど、F元君が一回行ってみようというので入った店。

この頃よくあるような、記事かペイパブか、ようわからんようなガイドマップにありそうな店。


座り呑みの店やったけど、火や調理の匂いもせんし、作ってるとこも見えへんような店。

古く見せるような内装にしてるけど、ペラペラ。

面倒くさいから適当に呑んで、F元君に「出よ!」と言うて出た。


その店を出てすぐに、立ち飲みがあった。

F元君に、「やっぱ、立って呑まんとなぁ」と言うて誘って入った。

その店は、さっき入った店と「二戸一」の立ち飲みで、店の人もメニューも値段もおんなじやった。


花菱アチャコ的に「ほんまムチャクチャでござりますがな」であった。


「寒いですなぁ」と言うと、「冬やから」と返ってくる。

こんな応えしか返ってこん人たちと、今しばらくを過ごさなあかん。

F元君と呑むのも、先だってが今年さいごになった。


ほな。