たこのタコとイカ

 
知らんかったけど、タコを大阪ではイカと呼んでたらしい。

タコは鮹でなくて、凧。

イカちゃう以下、『大阪ことば事典』からの引用です。

 イカ【烏賊】(名)いかのぼりの略。たこ(凧)紙鳶。

 いかのぼり。畿内にて、いかと云う。関東にて、たこという。西国にて、たつ、又ふうりうと云

 う。唐津にては、たこと云う。長崎にて、はたと云う。上野及信州にて、たかという。

 中略

 平安時代には、紙老鴟と呼び、後にイカノボリと称して、その形も烏賊の形に造るようになった。

 鎌倉時代に入って、その形もいろいろと変化を生じたが。一般にタコと呼んだのは江戸時代頃から

 である。

 式亭三馬の『浮世風呂』に、「凧といはず、いか、いかのぼりといふが、上方の詞なり」

                               -『大阪ことば事典』より

江戸の人達が「なにぃ!浪花がイカだと。なら、こっちはタコで勝負だ!」と言うたかどうかは知らんで

すけど、結局は凧が全国制覇したみたいです。

イカでもタコでもタツでも、別にええやん思います。

こんな具合に、言葉が一極集中するのは、嫌いやし、気持悪いです。



ところで、こんな話に出くわしたのは、NONAJUNさんの記事『タコの日本文学史序説―映画「おくりび

と」と星新一のアニメ「海」』を読んで、何かと「タコ」三昧してたからです。


そうゆうたら、大阪は、弥生時代の蛸壺が見つかった遺跡あり~の、岸和田に蛸地蔵駅があり~の、半夏

生ゆうて夏至を過ぎた辺りに鮹を食う習慣があり~の(やや廃れてるけど)で、タコ焼き以前から鮹は馴

染みが深くて、ハレの日の食いモンやったようやし、それから、田辺聖子に『芋たこなんきん』って一冊

あるけど、これ全国的に通用するんやろか?などとイロイロと?が浮かんできたおります。

オモロそうやから、ちょっと追求したろ。

ほな。


・・・たこ梅のタコ食いたいなぁ。