遠い蒼空

 
 
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     見よ、今日も、かの蒼空に 
 
     飛行機の高く飛べるを。

     給仕づとめの少年が
 
     たまに非番の日曜日、
 
     肺病やみの母親とたった二人の家にいて、
 
     ひとりせっせとリイダアの独学をする眼の疲れ・・・

     見よ、今日も、かの蒼空に
 
     飛行機の高く飛べるを。(石川啄木 飛行機)
 
 
『遠い蒼空』は1999年に私家版として作られた、母五十回忌の記念冊子。
 
遠い蒼空はずっと前から遠い蒼空であった。
 
そして、その名は啄木の「飛行機」に由来する。
 
 
おおきにでした。