丸写し

<対話>

人間の話し相手は人間だろうと思っていた

 
ところが

 
話し相手を探してみて

 
そうではないのが判ってきた

 
年老いてくると判ってくるのだ

 
人間だからしゃべる人間語さえおたがいに通じ合わなくなってくるのだ

 
たとえば

 
恵まれた人とそうでない人とは
 
 
学問のある人とそうでない人とは

 
えらい人とそうでない人とは

 
それにまた政治と庶民とでは人間同士ではないかいくらおたがいに

 
人間らしくやろうと泣きついても通じ合わないどころか珍紛漢で

 
話にもならないのだ

 
そこで

 
そうでない者の一人として

 
わたしは年老いた日から

 
木に話しかけたり
 
石ころに話しかけたり

 
天に話しかけたりして

 
彼らとわたしとだけに通じる言葉を見つけるのだ

 
どんな言葉かって?

 
人間語でしゃべれるものか
 
 
 
 
辻潤が捨て切れなかったもんは「知性」と書いた人です。
 
高木護さん。
 
丸写しですんまへん。
 
今日、『驚きの介護民俗学』ちゅうの読みました。
 
ワテが朧気にオトン&オカンにやってたこと書いてました。
 
もうちょっと、早よ読んでたらなぁでした。
 
オトン&オカンに詫びんとアカンです。
 
 
 
ほな。