高木護さん

 
どこで書いてはったか忘れたけど、高木護さんにこんなんがある。
 
高木さんが浮浪してはった頃、山中で行き倒れ状態になった時のこと。
 
どこかから獣が出てきて、かさこそと周辺の木の葉をかき集めて布団のように重ねてくれたと。
 
この話をすると、たいがいの人は「それ、後で餌にするために隠したんやんけ!」という。
 
ワテは、それ違うと思う。
 
例えば、高木さんの詩にこんなんがある。
 
 
    <食 事>
   
     魚を拝む

     肉の一片を拝む

     …スマン

     今度こそは
  
     おまえたちのために
 
     その皿に
 
     私を盛りつけろ
 
 
 
高木さんは、神さんも仏さんもニンゲンのもんというとこから、ずっと遠いとこで生きてはる。
 
そやから、木の葉を重ねた獣を優しいと思いはったんや。
 
 
Myakuちゅう、沖縄の出版社から、高木護さんの本が三冊出た。
 
三月書房で買うて、今日読み終わった。
 
そうか、そやたんか!と思うとこぎょうさんあった。
 
次のんも出るらしい→http://blogs.yahoo.co.jp/higa2099
 
うれしいなぁ。
 
 
Myakuの三冊で高木護さんの近影みた。
 
あの目ぇで見つめられたら、昔のワテやったら、反撥一筋やったやろけど。
 
今なら、どうもすんませんでした・・・と、詫びるやろ。
 
それ、高木さんに詫びるでのうて、でっかい木の下に立ったら思わず頭が下がるような具合。
 
 
そんだけ。