にわとり
いま風の言い方すると「にわとり系」の仕事を手伝ってたことがある。
「にわとり系」にも産業鶏と趣味の鶏と大きく違う二つがある。
産業鶏は、当然やけど肉と卵。
対して、趣味鶏は鑑賞。
日本の鶏も14品種だったかが天然記念物として指定されている。
念物だから、食ったら犯罪。あれは「比内地鶏」のことだと思う。
手伝ってた仕事は天然記念物の方だ。
飼っている鶏が、どれほど原種と近いかを競い合う品評会があったりする。
その関係で、赤坂の日枝神社とか茨木県の笠間神社辺りまで行ったこともある。
神社と鶏の関係は深くて古い。鳥居は鶏の止まり木から来たという説もある。
西洋の風見鶏も鶏。鶏はその声で闇を切り裂き、朝を呼ぶ鶏として東西で神の使者扱いされている。
と思い込んでたら、そうでもなかったようだ。
こんな記事があった。…北ドイツやオランダを旅行した人は誰でも、教会尖塔と学校の上の至る所に十字
架や雄鶏の風見鶏ではなく、白鳥が使用されているのを見て驚くだろう。これらは、Lutheran教会であ
る。…nietzsche_rimbaudさんの記事です。
鶏は万葉集の「庭(には)つ鳥、鶏(かけ)の垂(た)り尾(を)の乱(みだ)れ尾(を)の、長き心も思(おも)ほえ
ぬかも。」からきているらしい。
ちなみに、沖つ鳥はかもめ。鶏(かけ)はなんでか、庭集うからニワトリとなったみたいだ。
それなら「にわにはにわのにわとり」=庭には二羽の鶏というのも間違った言い方ではないのかも。
東天紅は本当にいい声で鳴く。声良鶏もその名の通りいい声だ。
そういえば、こんな唄があったなあ。
飛べもしないのに ニワトリが
トサカの先まで赤くして
飛ぼう 飛ぼうと 悪あがき
かわいらしいぢゃありませんか
どもでした...m(__)m。