ばってら

芥川龍之介の『芋粥』。

むか~し読んだとき、中学校時代だったと思う?

世間で流通している通り、食いたかったものを食いすぎて幻滅する?そんな話という印象が残っていた。

ところが、大人になって読み返したらぜんぜん違う話だったのだ。


自分はまだそれを食う段階ではないのに無理やり食わされるという残酷な話だったのだ。


なんで最初に読んだときに、それがわからなかったのだろうと考えてみた。

読む前から、「食いたかったものを食いすぎて幻滅する」話だという先入観がそうさせてた気がする。

よくある話だ。

知らない人でも知っているような、そんな作家や作品の話は読んでなくても出来てしまうところがある。

気になったら、評論や解説でなく作品自体を読むのが当たり前だ。

読めないなら、世間で流通している話をとりあえずは無視するほうがいい。

負荷さんの芥川の記事を読んでて、そんなことを思ったりした。

ここです→http://blogs.yahoo.co.jp/rrrdx928/folder/1471473.html


ところで


小さい頃に死ぬほど、大阪風に表現すると<アホほど>食ってみたいと思った食い物は誰でもある。

酒の席で、出身も家庭環境も違う人たちを相手にこの質問をするとけっこう盛り上がる。

小さい頃、死ぬほど食ってみたかったものは何?

ゲェ~となる答えもあり、何をたわけたことをと思う答えもある。

変わったところでは、すき焼きの脂身と答えた男もいた。

それ、私ですけど。

でももうひとつある。こっちの方が本命ってやつ。


それが・・・バッテラ。いちおう語源はポルトガル語らしいからカタカナ表記で。


ん?この単語は関西しか通用せんのかなあ?

こんなヤツ→http://oisiso.com/sabasusi.html

さば寿司にも鯖寿司の他にバッテラ、笹寿司、柿の葉寿司、なれ寿司、はや寿司もある。

最近では、焼き鯖寿司がヒットした。

押し寿司が好きなんではない、鯖が好きなだけだが。

その中でも、とくにバッテラという事だ。

できたら安モンの方がいい。

私は、ウィンナというと真っ赤かの、タコに切るとゆでダコみたいになる魚肉ウィンナを思い出す男だ。

バッテラも、薄いセロファンのような昆布と、私が付いてないとバッテラじゃないですからと申し訳程度

にへばりついているしめ鯖。そんなやつがいい。

贅沢いうと、これに「けつねうどん」があれば最高だ。


鯖。


長嶋茂雄ならこう表現するのだろうか?


ん~、あのぉ、いわゆる、ひとつの、さかなへんにブルーですネ。


そんだけです。