大阪弁は谷啓だ!

大阪弁は日本語なのに不思議と外国の人に通じるという話を聞く。

なんとなくわかる。

これは、大阪弁のある特徴がそうさせるのだと思う。


谷だぁ~の谷啓クレージー・キャッツ谷啓

谷啓のギャグはガチョーン、びろ~ん、ムヒョーッだったりする。

大阪人はこういった言葉をよく使うのだ。

ある意味で、そこいら中が谷啓だ。


たとえば、仕事の指示。

ここんとこ、ビャ~とやってな、ここはちょっと丁寧にピャッピャッとやっといてくれ。

ええ?

しゃ~からな、ここんとこ、ビャ~とやってな、ここはちょっと丁寧にピャッピャッとするんや。

ええ?

わからんか?そやからな、ん~~~~~ワッ!とにかくやっとけ!で終わる。

・・・ええとですね、大阪のおっさんは説明不能状態に陥ると、この【ワッ!】で逃げ切るのです。

   ほとんどウソですけど、雰囲気は大体こんなもん。


だから、日本語、大阪弁がが通じてるのではなくて、このビャ~、ガァ~なんてのが外国の人に通じたり

するだけと思う。


私の住んでいる街はうねうねしている。

ド~ンとした道がない。

空襲で焼けた後、適当に建てた家がそのまま残っているのかと思ったりもしたが、そうでもないらしい。

むかしから、うねうねしているそうだ。

そんなわけで、うねうねに入ってしまった車からよく道を訊かれる。

こんな風に道を説明する。


ここな、ドバァーと行くやろ。ほんならドンツキをやな、右にビャ~曲がってな、次の角をグワァ~と行

ったら国道や。


・・・大阪弁は論理的な説明に不向きなんだろうか?


そんなんです。