張子の虎

ずいぶん昔だけど『香具師の口上(たんか)でしゃべろうか』を読んだ。

書いたのは坂野比呂志

香具師の口上を保存し広めるには相応の役割を果たした人だ。


ただ、香具師の啖呵売は当然だが芸ではない。何とか名人会ってやつで、高座で演じてたのを見たけど筋

違いな気がした。

売るという現場のない啖呵売は、クリープのないコーヒーみたいなもんだ。

例えが古い。まあ人間が古くなってるからしょうがない。今ふうのがあったらコメントに残して下さい。


大きく話を変える。

今年も11月22、23日と「神農さん」の祭りがある。

場所は大阪の道修町(どしょうまち)の少名彦神社だ。

少名彦神社は、日本の薬祖神である少彦名命(すくなひこなのみこと)とともに、中国で医薬の神様であ

る神農氏(しんのうし)をお祀りしている。

薬の神様の最強タッグだ。そんなわけで道修町は薬の町であり、「神農さん」はそうした祭りなのだ。

祭りには当然店が出る。

直径10㎝はある巨大たこ焼なんてのもあった。一個200円したけど。

交通の便もいいので、ぶらっと寄ってみるのもいいかと思う。

そうそう、神社の前には巨大な虎がいる。

別に阪神タイガースは関係がない。こんないわれがあるのだ。
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文政5年(1822)大坂で疫病(コレラ)が流行した時、道修町の薬種仲間が疫

病除薬として虎の頭の骨を配合した「虎頭殺鬼雄黄圓」という丸薬をつくり、神

前で祈祷をして庶民に無料で施し、張り子の虎をお守りとして配ったことから、

現在でも張り子の虎でも有名になっている神社です。(神社HPより)



もう一回、話を大きく戻す。

じつは「神農」はテキ屋の神様でもあるのだ。

その辺りのことを以前書いてみたので、暇があったら読んでください。



自分の記事の宣伝で終わったりする。m(_ _)m