追憶のウ○コちゃん・・・JAZZ喫茶編

   
前にも書きましたけど、私がJAZZ喫茶に通い詰めてた頃は【1960年代/寺】という時期と重なってます。

どんな感じかというと・・・暗い内装の店が増え、オーディオ装置が整ったおかげで、大音量でレコード

がかけられるようになり、会話はほぼ不可能(あるいは禁じられている)、アルコール類の飲み物を出さ

ない禁欲的趣向と店内の規則厳守を徴底するマスターをありがたく推し載く、お寺やカルトなみの宗教的

空間のジャズ喫茶が増える・・・こんな感じです。(マイク・モラスキー『戦後日本のジャズ文化』より)


そんなんで、大音量と私語厳禁状態の中、会話は筆談でやることになります。

私は、長時間居座ってられるという理由でJAZZ喫茶に行き、その内にJAZZが好きになった人間です。

けど、別にJAZZなんかどうでもええけど、とにかく暇で金がないというアホ友達がたくさんいました。

その中の一人が、長時間居座れるなら連れて行けというので連れて行ったことがあります。

どだい、好きでもない音楽を大音量で聴かされるのはほぼ拷問に近いです。

入って五分もせんうちに話しかけてきます。

「おい、ここは私語厳禁や!この紙に書け」

以後、筆談です・・・。

「音小さくするように言うてくれへんか?」

「追い出されるぞ。そのうち気持ち良うなるから、我慢せい!」

「向いの娘に、これ渡してもええか」

「なに書いてんねん?見せてみい」

「デヘヘ・・・」

なんて筆談をしばらく交わしておりましたが、山下洋輔の『Up to Date』のお終いの方でした。


♪ドンチャッチャッチャッチャァ ドチャチャッチャァッチャッ チャラァラァ~ ピロピロピロォ~♪


「おい!」とつぜん私に話しかけます。


「静かにせい!話があるなら紙に書け!」


「お~~~~~い」


「静かにせい言うとるやろ」


♪ドシャバシャ ジャン♪その時曲が終わった。



  うんこ~!!!


そんなことがあったりしました。


そんだけ。