病 院
目玉医者さんの記事、『サンチョ・パンサ名言集(3):時間と冒険』。
→http://blogs.yahoo.co.jp/slowlifeeye/42662048.html/
<日にち薬>という言葉が大阪にあると書いた。
それで思い出したので、むかしの記事を再上映します。
たぶん、この頃から私は<日にち薬>を服用するようになったと思う。
明後日は、爺さんの四十九日。
私が死ぬ時は、爺&婆に「いけない息子でした」と死ぬほど謝るつもりやけど、自分から死ぬつもりもな
いから、今しばらくの間は<日にち薬>で、自分と摺り合わせをして行かなアカンです。
そっから、何が出てくんねん?
・・・そんな突っ込みも聞こえる気がする。
けど、答える必要もないと思うてる。
そんだけ・・・ちゃう。むかしの記事よければ読んでみて下さい。
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今日はややこしい病気男をつれて、ややこしい病気専門病院に行ってた。
ややこしい患者ばかりで、ややこしい検査が重なるから一日仕事になった。
ところで、ずいぶんと昔やけど肝炎で半年くらい入院した事がある。
たんなるアルコール性肝炎だから、こんなもんは完全に自業自得ってやつでしかない。
もともと仕事なんてやる気のない男だったし、まいにち気力溢れて生きていたわけでもなかった。
だから、日々のけだるさもこんなもんかと思っていただけの事だった。
けど、食えないし食えば吐くという状態が続いたから、さすがにアホでもこれは病気やなとわかるから
医者に行った。
簡単な診察で、即入院だった。
それから半年で娑婆に出てこれたけど、その間死ぬ思いをするような痛さも何もなかった。
本読んで、テレビ観て、患者同士でビョーキの比べあいをしたりしているうちに治っただけのことだ。
だから見舞いに来た人や同室の患者さんから「大変ですね」と言われると恥ずかしかったりしたのだ。
病気と立ち向かうなんてことはいっこもなかったのやから。
同じ病室の人で死んだ人も二人はいた。
べつに何も悪い事なんかしてないのに、理不尽にも突然「病気」襲われたのだ。
そんな人たちは、病院の外にあるいろいろな理由から病気と格闘していた。
しかし世の中は、こっちが思っているような理由で動いてはいないから、どうでもいい方が生き残っ
たりするのだ。
だから、その不公正さを恥じながらも、もう一回生きることにした。
でも、そうだからといって頑張ることもない。
相変わらずアホをやってるだけのことだ。
生きていくことにしただけのことだ。
そんなことでいいのだと思うてる。
そんだけ。