行ってお前の・・・

   
早朝からバタバタしていたので、朝刊を読んだのもさっきの事。

<希望枠廃止 今秋から>の見出しがトップにあった。

とにかく明日からセ・リーグも開幕。

阪神タイガースは、今の段階でマジック144が点灯している。


そんなことに関係なく、新聞記事からの話だ。


死亡告知欄に、島尾ミホさんが25日になくなったとあった。

島尾ミホさんは読んでいない。

夫であった、島尾敏雄の『死の棘』と『出発は遂に訪れず』は読んだ。

まだ若かったので重たいなぁの印象だけが強く残っている。


それと去年のことだけど、大泉黒石全集を読んでたら、島尾ミホさんのメッセージが掲載されてた。

「刊行された大泉黒石全集を墓前に持って行きました」と、そんなような事が書いてあった。

なんでも島尾敏雄は、大泉黒石の本は全て集めたい!と生前いってたそうだ。

島尾敏雄が、大泉黒石に惹かれた理由がしっかりとわからないのが気になっている。


ともかく、私は伊藤静雄のこの詩が好きなんだけども。


    行って お前の その憂愁の深さのほどに 明るくかしこを 彩れと


伊東静雄の言う、「憂愁の深さ」を引き受けたのが島尾敏雄で、「明るくかしこを 彩れ」を引き受けた

のが庄野潤三だ。というような事を吉本隆明が書いてて、なるほどと実感した覚えがある。

この話書くのも三回目のような気がする。


そんだけ。