丸めて飛ばす
読売新聞の読書欄の「空想書店」というコーナー。
去年の12月の店主が、諸星大二郎だった。
諸星大二郎は『私家版魚類図譜』が最新作らしいが、この前出た『スノウホワイト』も読んでない。
『孔子暗黒伝』一冊で好きになったけど、あんまし熱心な読者ではない。
その「空想書店」店主として、諸星が真っ先に薦めていたのがこれ。
●『鼻ほじり論序説』(ローランド・フリケット著、難波道明訳、バジリコ、1000円)
諸星は「あえて解説はしません。暇つぶしと頭を空っぽにする以外に、何の役にも立たない本の代表。」
と書いている。
検索したら、諸星が店主となった時の「空想書店」の記事があったので、どうぞ。
で、その『鼻ほじり論序説』を図書館に頼んでいたんだけど、ようやく取りに行けた。
いま、手元にあります。
セックスよりも愉しく、しかもリスクなし! 人類史上最古、最高の快楽「鼻ほじり」。
鼻ほじりの歴史、テクニック、悩み相談、豆知識…。その深くて豊かな愉悦の世界に貴方
を誘う本邦初の手引書。
そんなふうに書いてある。今から読もうか思うてます。
ほんでも、ほじりすぎると血が出たりするから、リスクはあるような気もする。
とにかく、「何の役にも立たない本の代表」というのがええです。
そう言えば、鼻クソと言うと、うろ覚えやけど「丸めた鼻くそを 飛ばそうとして飛ばせない まるで生
きることへの執着のように」なんて高見順で読んだ気がする。
なんにせよ、どうでもええことに、これからも血道を上げて行きたいなぁ。
そんだけ。