め そ こ

 
少し前に、『ウナギのふしぎ』(リチャード・シュヴァイド・日経新聞社)の事を少し書いた。


この本に、1939年発行の『ヤンキーたちの料理』という本に収録されている、ニューハンプシャー州に伝

わる詩が紹介されている。

こんなの。
 
   ウナギはいちばん大事な食料
   「川の牛肉」とひとのいう
   彼らの興味はただひとつ
   願いも祈りもただひとつ
   今のこの世もあの世でも
   ウナギとラム酒がありますように

この本によると、20世紀に入っても、ウナギはアメリカでも普通に食されていたとある。

第二次世界大戦が終わる頃に、ウナギはアメリカの食卓からほとんど消えたらしい。

はっきりした原因はわからないようだ。

そんな事は、けっこうある。


この本の巻末に、欧米のウナギ料理のレシピが載っている。

   欧米か! ゞ(ーー*)おい・・・すたれないうちに使こうとこ。

ぶつ切りにしてフライにする他に、「ウナギのシチュー」、「ウナギの煮こごり」、「ウナギのオーブン

焼き」、「ウナギと牡蠣のパイ」なんてのが載っている。

試してみる気はない。


そういえば、足立巻一の『やちまた』に、皇學館の学生時代、川で取ったウナギを蒲焼きにしようとして

失敗したと書いてたのを思い出した。

『やちまた』は、本居宣長の子、春庭と足立巻一との真剣勝負のような圧倒的な本やった。



話をウナギに戻すと、東京で働いてた頃、早稲田の近くの居酒屋で「めそこ」を食った。

「めそこ」はウナギの「あそこ」でなくて(当たり前か)、稚魚のことと、その時きいた。

その「めそこ」の塩焼きと酒は抜群に美味かった。

我を忘れるくらいに美味かった。

いや、我を忘れて、ビックボックス近くの証明写真の箱の中で寝てしまったのだ。

これ以上書くと、アホな過去が更に出てくるので強制終了しよう。


そんだけ。