ほ な

 
ほな

「ほな」は、大阪では「それなら」とか「さよなら」という意味合いで使われたりする。

「ほんなら」とか「ほしたら」なんて、「ほな」の変形もあります。

「ほな」は「んな、アホな(そんな、アホな)」が短くなった「ほな」ではないのです。


「さよなら」。

これは「そうなら」とか「そうならば」という事らしい。

「さようなら(ば)、あしたまた」という具合だ。この文句が縮まって「さようなら」みたいや。

「ほな」も「ほな、さいなら」が縮まったもんやろ。

大阪のベタなやつに「ほなら みなさん さよう ぉなら」があるけど、まんざら間違ってもない。


大阪で、「ほな」はこんな具合に使います。
 
 (例1)

   「どないや?」
 
   「アカン!」

   「ほな、あこ行ってみ」

   「わかった、ほな」
 
   「ほな」
  
    ・・・なんや、忍びの者の会話みたいではある。

 (例2)

   「おっちゃん、トンカツ定食おくれ」

   「すんまへん、カツ切れてしもうて」

   「ほな、カツ丼にするわ」

   「そやから、カツが切れてますねん」

   「ほな、え~と、カツカレー」

   「おちょくっとんかい!」

   「怖いなぁ、シャレやがな。もう帰るわ。ほな」

   「ほな。またおいで」

そんな「ほな」です。 

田辺聖子は「人生で一番いい言葉は<ほな>である。」と書いてるみたいです。



私も、死ぬ時には、ヤヤコシイ事は言わんと「ほな」で終わりたい思うてます。

そんなんが、いちばんです。


ほな。


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・・・・・あんたはモナ