『竹取物語』

 
沖浦和光『竹の民族誌』(岩波新書)を合間々に読んでたりします。

この第五章「竹取物語の源流考」に、川端康成のことが書いてある。

何でも、川端康成は、『竹取物語』を「着想も結構もすべて軽い滑稽で終始する」世態小説とした津田左

右吉や、結局は「お伽話である」と断じた和辻哲郎をかなりきびしく批判しているそうだ。


川端康成本人は、『竹取物語』を「立派な小説として見たい」、「この超自然な不自然なことを、作者は

何の疑いもなく平気で堂々と平静に書いている。それはおそらく古代人の太い神経のお陰であろう。」と

言ってるそうだ。


川端康成による、現代語訳の『竹取物語』があるそうです。

そんなんで、急に読みたくなった。

好き嫌いでなく、合う合わないという所に、川端康成がいたけど、縁が出来たのかも知らん。

文庫であるらしいけど、取りあえずは、歩いて五分の図書館にあるみたいやから読んだろ。


そうそう、沖浦和光の『竹の民族誌』もオモロイです。


そんだけ。