せわしない

 
「せわしない」。

べつに「世話をしない」という意味やないです。

これも、関西限定の言い方なんやろか?

ところで、「せわしない奴」ってどんなんかというと・・・


  「表に出たら丼池筋、これをどんと北ィ突き当たる」-<①丼池>

  「イヒッ、でぼちん打つわ」-<②でぼちん

  「べつにでぼちん打たいでもええ。まっすぐに行くことを突き当たるいうねん。
   この丼池の北浜には橋がない」

  「サヨサヨ、昔からない。いまだにない。これひとつの不思議」

  「べつに不思議なことはない。橋ない川は渡れん、てなこと言うな」

  「渡るに渡れんことはおまへんで」

  「ホウ、えらいな。どうして渡る」

  「船で渡ろか、泳いで渡ろか」

  「それでは事が大胆な」

  「ほたら、どうしょ」

  「だまって聞きィな、せわしない男やな」


これは、上方落語の『池田の猪買い』って話です。

私は、枝雀、仁鶴の両師匠で聴いたことあります。


話の通りで、「せわしない奴」って、気のいい人や思います。

相手の話を聞いて、「そうですか」と答えればいいのやろうけど、それでは相手に悪いし、愛想がないと

思って、話に絡んでいくわけです。

こんなん、よう居てます。

当然、私もそうです。


・・・忘れてました。

   ①丼池→「ドンブリイケ」やなく、「どぶいけ」言います。花登筺の話によう出てきます。

   ②でぼちん→額というか「おでこ」のことです。チンで連想しないでください。


「せわしない」は、「気忙しい」というのがあるから、たぶん「忙しない」と書く思います。

前に書きましたけど、「イラチ」は「苛ち」や思います。

ほんなら、「せわしない」と「イラチ」は、どないやねんという事になります。


「せわしない」は、気が急く人であり、物事を、手早く段取り通り進めたい人でもあり、さらに、上に書

いたように、人の話は一応聞く人でもあります。

で、「イラチ」。

イラチな人は、体はそこにあっても、心は次のどこかに行っているような人やないかと思うのです。


違うやろか?


・・・akihitoさんにきいてみよう。



そんだけ。