短 冊

 
月曜日に爺さんを救急車で運んだ。

しかし、爺さんはしぶとい。

翌朝、意識が戻ったが、私の顔をみるなり、こんな事を言いよった。

「ここ何や。お茶も、朝飯も出さんのかい!」

旅館と違うちゅうねん。^^;


婆さんが退院する日に、爺さんが入院しよった。

オモロすぎるのだ。

医者や看護士にも受けとった。

ひょっとして、あいつら、受けを狙ってたんやろかと、疑いたくもなったりする。


ところで、七夕ですなぁ。

病院のフロアにも、笹飾りがあって、短冊には患者が書いた願い事が書いてある。

月曜日は、泊まり込みだったので、暇にまかせて全部読んだった。

「早く退院できますように」とか「手術がうまく行きますように」とそんなんが多い。

一つだけ、これはというのがあった。


「早く嫁に行けますように」。


書いた人が、どういう状態にあるかは、いっこうにわからんけど、こんなのは好きだ。

うれしくなってくる。


そういえば、巨人にいた頃の駒田徳広

他の選手は、絵馬に「V奪還」とか「目指せ日本一」と書いてたけど、駒田は違った。


「家内安全」。


こんなのも、ええなぁ。


そんだけ。