フレッシュ

 
どうせ勝ち目はないと思いながらやってみた。

一杯180円の安モンの珈琲屋で。

ここは、『冥土カフェ』と名付けたところだ。



レイコー、フレッシュ抜きで」

「???」

予想通りの結果だった。

この辺りの話は、嘉門達夫の『関西キッズ』を聴けばよくわかる。



いつものように唐突やけど。



阿久悠が逝ってもうた。


ちょうど、18やった。

アホ友達のF元君が働いてる鶴橋の喫茶店に、モーニングと珈琲をたかりにトボトボ歩いてた。



いつも腹が減ってた。


いつも腹が立ってた。


そんな時に、商店街のスピーカーから聞こえてきたのだ。




なんか淋しいなった。



そんだけ。