つ め

 
阪神のキャッチャー、矢野輝弘は大阪は平野区の瓜破(うりわり)出身。

ずいぶんと前に、甲子園のスタンドに<喜連瓜破の星>と書いたプラカードを見た。

喜連瓜破で見る星もいいのかも知れへん。

喜連瓜破はキレウリワリと読む。


瓜に爪あり、爪に爪なしだ。


その爪。


そうそう、<ビョーキ男>が相変わらずの状態で退院した。

この頃は、一日に何十回もノーミソをリセットしている、<リセットじじい>に続いての生還だ。

残る一人、<断食ばあさん>の帰る予定は立ってない。

入院以来、絶食が続いている。

栄養剤のようなものを点滴しているのだけど、せめて「焼き肉風味」とか「いちご味」の点滴でもあれば

ええんやけどと思うたりもする。


そんなんで、断食婆さんと遊ぶ時間も少なくなるので、爪を切ってやった。


爪。


切っても痛くないからといって、それが自分のものではないということはない。


痛くも痒くもなくても自分であったりする。


切っても痛くもないからといって、そないに簡単に切られてたまるか。


そんな事を考えてたので、つい深爪をして怒られたりもした。





そんだけ。