本を買いに行く

 
きのう書いたとおり、梅田に本を買いに行ってきた。

旭屋本店。

新刊を買うのも、久っさし振りやから、やや興奮。

むかし『本の雑誌』で、書店や図書館で本に囲まれると便意を催すというのが話題になったけど、さすが

に興奮はしても脱糞してない。


そんなことはどうでもいいとして、情けなくなったのだ。

本を探すことが出来へんかった。

むかしは、この本ならこの書店のここら辺りとわかったんだけど、さっぱりやった。

ずいぶんと新刊書の棚を見てなかったから、棚差してる本の関連性もさっぱりわからん。

まぁ、これは書店が悪いわけではなくて、私が浦島太郎状態なだけだけど。


そういえば、桃太郎や金太郎と違って、浦島の太郎は最後には爺さんになってしまうという、報恩構図に

なってないのが気になって、何かの本読んだ覚えがあるけど、忘れた。

とにかく童話はヤヤコシイ。桃太郎かて、なんで犬・猿・雉なんか、いまだに不思議でしゃあない。

鳥だけが雉と特定されてるなら、犬も秋田犬なんかダックスフンドであるのか、猿もキンシコウなんか

(森羅さんどうも)と特定せんとアカンように思うのだ。


そんな話はええとして、とりあえず店の人にきいて本を買うことが出来た。


『ポマルツォのどんぐり』扉野良人


その中の「辻潤と浅草」の最後。


「無駄と、手数と、落ちつきと、親しさと、信仰のない浅草は、辻潤の原風景だった」に、なるほどなぁ

思うた。


これは、1980年辺りから出されてた『虚無思想研究』に書かれたものらしい。

その『虚無思想研究』は全部持ってたけど、例によってもう手元にはない。

そんなんばっかりやなぁ、私は。


無事に本も買えたので、きょうは立ち飲みは寄らず、少しブラブラして帰った。


歩いても、歩いてもニンゲンにしか出くわさんので、嫌になった。



そんだけ。